12: ◆i8c3ZXfr3A[saga]
2016/01/19(火) 19:06:46.35 ID:taDJk+7V0
勇者(そうして、執政官が懐から別の赤の硝子球を手にした。と、煙をあげ、硝子球を握っていた手には、小型剣が握られている)
勇者「……これは」
執政官「これは武器球といいまして、魔術で武器を情報化したものです。これを握りつぶすことにより、武器を顕現させることができるのです」
勇者「へぇ、便利なもので」
執政官「それだけではありません、これはある武人が使用していた武器を武器球にしたものです」
勇者「つまり、中古ひ――」
執政官「話は最後まで聞いてください。確かに中古品ではありますが、それぞれの経験が付与されています」
勇者「経験が付与?」
執政官「ええ、まだ試作品ではありますが、子供であっても経験が付与された武器球を顕現させることにより、その武具を纏っていた武人の経験をある程度、付与させることができるのです」
勇者「……つまり、俺でも達人級の腕前に……」
執政官「いえ、あくまでもこれらは試作品、せいぜい武器の使い方が覚えられる程度でしょうが。それと、複数個使用すると、武器の情報が混乱し、廃人となる可能性もあるので、一つが限度です」
勇者(そうして、俺に三つの球を見せる。つまり、この中から選べ、か)
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