170: ◆i8c3ZXfr3A[saga]
2016/01/23(土) 21:38:32.08 ID:9TYV77W/0
わずかな物音――たとえ、移動の際のわずかに布がこすれる音であっても、高鳴りから生じる心音であっても、全身に血が巡ったために呼吸音であっても、全て、俺の存在を訴える物が敵となる。
故に、俺はそれを少しでも殺さなくてはいけない。
こういうとき、あの武器球は便利だ。
経験が付与されるということは、その心構えも付与されることに違わない。
心を殺す。――たとえ、目の前に暗殺者の纏っていた下着が落ちていても、暗殺者の一糸まとわぬ産まれたままの姿をみても、俺は呼吸を乱すことがなく、観察を続けられるだろう。
勇者になったことは王に恨みを抱いているが、この事だけは感謝するほかない。
さて、心が落ち着き、今なら実行に移せる。
そして、第一歩目が肝心だ。
【どうする?】
A 部屋を把握に努める。
B シャワー室の前まで移動する。
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