229: ◆i8c3ZXfr3A[saga]
2016/01/24(日) 11:46:37.39 ID:DJRYJjCe0
それまで通っていたこの換気路は暗所であり、暗がりから煌々しく光射すものを見ると、
目がなれず、立ちくらみのようにわずかに頭痛に似た痛覚が眼球から脳髄に襲っていく。
だが、それもほんの一跨ぎ、人生という膨大な時間に比べ、一瞬に過ぎない。
目も、すぐになれる。
蒸し暑い湯気が顔面を直撃する。だが、構わない。今までの痛みに比べ、わずかな痛痒でしかない。
シャワー室は明るい。符術という東洋の術式によって、昼間のごとく明るく照らされていた。
狭い空間だ。2メートル四方の空間に過ぎない。
だが、その空間の中には工夫が張り巡らされている。
東洋から武者修行や武術を広めるために訪れた冒険者も多く、シャワー室、という名だが、部屋の半分には小さな浴槽も付属されており、湯につかることも可能だ。
どうやら、このシャワー室の利用者は浴槽を利用しているらしく、シャワーは流れっぱなしだが、そちらには人影がいない。
しかし、好都合だ。
上から眺めることになるが、この位置からでは頭頂部しか覗けない。
――ふざけるな
ここまで来たのに、何が悲しくて女の頭頂部を見て満足しなくてはいけないんだ。
どんな変態趣味だ。あいにく、俺は乳尻ふとももが好きな一般男性だ。
だが、湯につかっているということは足を伸ばしている。つまり、好きな箇所が見放題だ。
しかし、ここからだともう少し移動しなくてはいけない。
残念ながら、換気窓の死角になっている。
【どうする?】
A 顔を半分ずらすか
B 体ごと前進、じっくり眺めよう。
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