264: ◆i8c3ZXfr3A[saga]
2016/01/24(日) 21:36:56.08 ID:DJRYJjCe0
腹を抱えて笑う。目じりに涙が溜まっていたが、それでも構わず笑う。
朝の修練場に歌姫の笑い声が木霊するが、まったく構わずに笑っていた。
いきなり笑い始めた歌姫を、俺はどうすればいいのかわからず、ただ見ることしかできなかった。
いや、ここでなにかしら出来たら、俺は今ここにいないな。
そうして、どれだけ笑っただろうか。
歌姫は顔をあげ、にやけたまま、目じりの涙をぬぐう。
歌姫「そなたは誠に妾の思い通りにゆかぬ男だな」
勇者「思い通り?」
歌姫「なに、こちらのことだ、気にするな」
ふふっと、思い出したかのように笑う。けど、俺にはなにがなんだか、さっぱりわからん。
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