過去ログ - 元提督「ホームレスになったった」
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117: ◆uLYDn.hAKU[saga]
2016/02/10(水) 21:14:12.70 ID:rIS2GvHZO
落雷のような砲声にも加賀は表情を変えなかった。砲門を若干調整してもう一度放つ。
着弾を確認せずに方向を変えてボートを追い抜いて行った。互いに言葉を交わす余裕はなかった。最後に視線を交わしただけだ。
加賀の目は、たぶん決着を確信していた。
118: ◆uLYDn.hAKU[saga]
2016/02/10(水) 21:15:18.07 ID:rIS2GvHZO
艦隊の砲は全てボートへ向いていた。俺はと言えば口径9ミリの拳銃が一丁。
海上では豆鉄砲ほどの意味もない。いざという時に自分を撃てるから本当にないよりはマシかもしれないが……
両手で細く頼りない銃把を保持し、艦隊の足元に銃口を向けて一発放った。
119: ◆uLYDn.hAKU[saga]
2016/02/10(水) 21:16:56.25 ID:rIS2GvHZO
残された四人は昨日と同じようにボートを半円に囲む。
唯一、最上だけは艤装をこっちに向けていない。
「銃を捨てて!」
120: ◆uLYDn.hAKU[saga]
2016/02/10(水) 21:17:51.32 ID:rIS2GvHZO
「第一艦隊は西方海域に投入されています。解放海域の平穏は榛名たちに任されているんです」
榛名は言葉とは逆にひどく弱気な顔をしている。実戦経験が少ないせいだ。
文字どおり仲間の命がかかる実戦で憔悴するのは人間も艦娘も同じ。そこで冷静なままでいられるかどうかは経験次第だ。
121: ◆uLYDn.hAKU[saga]
2016/02/10(水) 21:18:39.58 ID:rIS2GvHZO
「昨日の榛名たちと、明け方に戻ってきた第三艦隊の報告で海軍はすっかり気概を削がれたみたいです。大本営の偉い人たちも今ごろは震えて報告を待っているかもしれません。必ず倒せと命じられました」
「だったら俺のことなんかいいから行け」
122: ◆uLYDn.hAKU[saga]
2016/02/10(水) 21:20:33.49 ID:rIS2GvHZO
「どうした?」
「霧島と瑞鶴が……」
「二人がどうしたって?」
123: ◆uLYDn.hAKU[sage]
2016/02/10(水) 21:21:11.96 ID:rIS2GvHZO
以上です
明日もちょこっと続けます
124:名無しNIPPER[sage]
2016/02/10(水) 21:31:54.17 ID:lT+3U1pao
良いところで切るんじゃねえ、気になるだろうがクソ!(誉め言葉)
125:名無しNIPPER[sage]
2016/02/10(水) 23:12:04.24 ID:GIsEX0Aro
おつおつ
126:名無しNIPPER[sage]
2016/02/10(水) 23:41:31.15 ID:1PInH1g6o
僕はクソムシです!
127:名無しNIPPER[sage]
2016/02/11(木) 02:04:37.76 ID:xePJPdgJ0
乙
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