過去ログ - 元提督「ホームレスになったった」
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151: ◆uLYDn.hAKU[saga]
2016/02/13(土) 01:17:32.00 ID:REH9+7BRO
転びはしなかったが、ひどいダメージを受けているだろう。姿が再び見えたころには艤装のあちこちが破けていた。大破。魚雷発射管も折れているから雷撃はもう無理だ。
別の方向で砲声が聞こえる。
一発。二、三秒おいてもう一発。
152: ◆uLYDn.hAKU[saga]
2016/02/13(土) 01:18:59.96 ID:REH9+7BRO
とっくに撤退の命令が出ていいはずなのに横須賀の提督はなにをしてるんだ……
「霧島……なんで撤退の命令が出てないんだ?」
「もう出ています。だけど私たちが下がったところで今度は……ろくに演習や遠征の経験もない子たちがあれと戦わなければいけません。残念ですが、その先には惨めな結果が待っている」
153: ◆uLYDn.hAKU[saga]
2016/02/13(土) 01:19:42.88 ID:REH9+7BRO
バカなことを言うな、と言いかけるが、霧島は人差し指で制する。
「それにですね司令、私たちは簡単に玉砕を選ぶような無謀な集団ではないんですよ」
霧島の視線が真上に動く。
154: ◆uLYDn.hAKU[saga]
2016/02/13(土) 01:20:32.87 ID:REH9+7BRO
「計算通りのタイミングですね。よくできました長良!」
長良は館山で航空支援を上手いこと取り付けたらしい。
不発の可能性もあったが、上手くいったのであればよかった。消えかかってた期待がまた大きくなる。
155: ◆uLYDn.hAKU[saga]
2016/02/13(土) 01:21:05.69 ID:REH9+7BRO
霧島の砲台が零観から送られた数値を元に自動で砲身を調整する。
「距離、速度、よし! 斉射!」
榛名と霧島が同時に必中の弾着観測射撃を放つ。艦戦に守られた天山がダメ押しとばかりに魚雷を落として帰っていった。
156: ◆uLYDn.hAKU[sage]
2016/02/13(土) 01:22:17.67 ID:REH9+7BRO
今日はこれで終わります
もうすぐ終わり
157:名無しNIPPER[sage]
2016/02/13(土) 01:29:28.51 ID:hVBpqVSYo
提督自らフラグを建てるとは……
158:名無しNIPPER[sage]
2016/02/13(土) 12:07:12.63 ID:8Z52qvNAo
乙
嫌な予感
159: ◆uLYDn.hAKU[saga]
2016/02/13(土) 16:09:12.26 ID:REH9+7BRO
爆煙の中から赤城の姿が見えた時、それが、現実なのかと本気で疑った。
赤城はさっきと変わらぬ姿でそこに立っている。滑走路を折れているから今度こそ艦載機は使えないだろう。だけど二門の主砲は健在だ。あれこそ一番凶悪なのに……
「そんな……」
160: ◆uLYDn.hAKU[saga]
2016/02/13(土) 16:09:56.59 ID:REH9+7BRO
拳銃を向け、引き金を引く。
二発、三発、四発、五発……
当然、全く効果はない。深海棲艦相手に拳銃などクラッカーほどの意味もない。
161: ◆uLYDn.hAKU[saga]
2016/02/13(土) 16:10:41.36 ID:REH9+7BRO
赤城の白い手が差し出される。
「提督、如何です? 海の底は素敵です。きっとお気に召しますよ」
俺の視線は赤城の手から動かせなかった。
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