過去ログ - 元提督「ホームレスになったった」
1- 20
90: ◆uLYDn.hAKU[saga]
2016/02/02(火) 02:13:12.95 ID:rab1uZB0O
「加賀さんを返して……」

「あぁ、大丈夫。誘拐とかする気じゃあ……」

「違う! 元の加賀さんを返して! 私が大好きな加賀さんを返して!」
以下略



91: ◆uLYDn.hAKU[saga]
2016/02/02(火) 02:13:52.96 ID:rab1uZB0O
「加賀さんはいっつも言ってたの。五航戦なんかと一緒にしないでって。でも本当に私と翔鶴姉のことを嫌ってたわけじゃないの。私の出来がどれほど悪くても、絶対に見捨てないで指導してくれた。結局いつも私のことを気遣ってくれてたの」

「意外だな。あいつ、嫌味しか言わないと思ってたよ」

「ちょっと不器用な人だから」
以下略



92: ◆uLYDn.hAKU[saga]
2016/02/02(火) 02:14:30.11 ID:rab1uZB0O
「私たちの提督さんは、きっとそんなことしたがらない。優しい人だから。でもあの人の意向が海軍の意向じゃないから……それにもし私たちが沈めても、加賀さんは納得しないはずよ」

「そんなこと言っても敵うわけない。さっきの見ただろ。加賀だけじゃ無理だ」

「加賀さんはきっと勝つ。一航戦は絶対に負けないの!」
以下略



93: ◆uLYDn.hAKU[saga]
2016/02/02(火) 02:15:23.12 ID:rab1uZB0O
「黙れ! 知ったような口をきくな!」

すぐに冷静になった。バカなことをした。女の子相手にキレるとは情けない。

ため息が漏れた。
以下略



94: ◆uLYDn.hAKU[saga]
2016/02/02(火) 02:16:03.00 ID:rab1uZB0O

「お願い。あの日と決着をつけて。そうすれば、加賀さんは戻ってくる」

俺は目をそらして立ち上がった。
女の子に諭され説教されというのが恥ずかしかった。
以下略



95: ◆uLYDn.hAKU[saga]
2016/02/02(火) 02:16:33.72 ID:rab1uZB0O
「艦隊に戻れ。尋問されてたと言ってごまかすんだ」

瑞鶴は信頼していいのかどうかわからないという顔だ。

「行け。お前の加賀は、きっと帰ってくるよ」
以下略



96:名無しNIPPER[sage]
2016/02/02(火) 04:41:53.90 ID:/XZSRIn7o
おつ


97: ◆uLYDn.hAKU[saga]
2016/02/08(月) 16:21:38.85 ID:2am+6KEjO
「今日は暖かいですね」

赤城は片手を顔の上にかざして空を見ていた。

「そうだな。昨日まであんなに風が冷たかったのに……」
以下略



98: ◆uLYDn.hAKU[saga]
2016/02/08(月) 16:22:57.81 ID:2am+6KEjO
空に目を向けた赤城の横顔はいつになく幼く見えた。
どうしてこんな子が一線に出なくてはいけない? 本来だったら大学にでもやるべきだ。

「赤城」

以下略



99: ◆uLYDn.hAKU[saga]
2016/02/08(月) 16:23:49.89 ID:2am+6KEjO
赤城はぽかんとしてこちらを見た。

「そんな……私と……」

「いやだったかい?」
以下略



100: ◆uLYDn.hAKU[saga]
2016/02/08(月) 16:24:39.28 ID:2am+6KEjO
冷たく、平坦な声。俺はそれでも頷いた。

「ならどうして、あの時退かなかったんですか? あなたが退けば私も生きて帰れたのに……」

「違う……」
以下略



214Res/84.66 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice