過去ログ - 元提督「ホームレスになったった」
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99: ◆uLYDn.hAKU[saga]
2016/02/08(月) 16:23:49.89 ID:2am+6KEjO
赤城はぽかんとしてこちらを見た。

「そんな……私と……」

「いやだったかい?」
以下略



100: ◆uLYDn.hAKU[saga]
2016/02/08(月) 16:24:39.28 ID:2am+6KEjO
冷たく、平坦な声。俺はそれでも頷いた。

「ならどうして、あの時退かなかったんですか? あなたが退けば私も生きて帰れたのに……」

「違う……」
以下略



101: ◆uLYDn.hAKU[saga]
2016/02/08(月) 16:25:14.28 ID:2am+6KEjO
自分の声で目が覚めた。目を開けたが視界は黒いままだ。

上体を起こしてやっと自分がどこにいるのか思い出した。

東京港の保税倉庫。
以下略



102: ◆uLYDn.hAKU[saga]
2016/02/08(月) 16:25:54.86 ID:2am+6KEjO
ただ波の音だけが聞こえる。それが今日の出来事をまた再生する。そしてさっきの夢。

赤城は怒っているのだろうか? そんなことはどうでもいい。

彼女をいつまでも戦場に放るのに耐えられなくて一緒になることを持ちかけたのに、彼女は俺のせいで死んだのだ。
以下略



103: ◆uLYDn.hAKU[saga]
2016/02/08(月) 16:26:45.10 ID:2am+6KEjO
拳銃を使ってホームレスを退かせたのは確かだ。後ろめたさもあったが、その時は必死だった。

今弁解したってどうしようもない。

「赤城の姿は見れたのか?」
以下略



104: ◆uLYDn.hAKU[saga]
2016/02/08(月) 16:27:41.51 ID:2am+6KEjO
「お説教されちゃったよ。中々……そう、実直な子だな」

加賀は目を伏せて押し黙った。

「どうして赤城にこだわるんだ?」
以下略



105: ◆uLYDn.hAKU[saga]
2016/02/08(月) 16:28:39.57 ID:2am+6KEjO
なんとなくからかってはみたが、加賀がどれだけ赤城と親密かわかった。

自分よりも若い子がここまで大事な人のためにもがいてきたというのに、俺は?
過去も現状も見ずに酒に浸っていただけだ。情けない。

以下略



106: ◆uLYDn.hAKU[saga]
2016/02/08(月) 16:29:41.67 ID:2am+6KEjO
「全て終わったとしてもその先はろくでもない。あなたも同じでしょ。その気があるなら……」

加賀の視線が俺の腰のあたりを向く。ちょうど拳銃を挿してあるところ。

「なんてことを……」
以下略



107: ◆uLYDn.hAKU[sage]
2016/02/08(月) 16:31:36.36 ID:2am+6KEjO
以上です
ようやく終盤なのでこのまま駆け抜けるように終わらせたいですね……


108:名無しNIPPER[sage]
2016/02/08(月) 16:47:34.80 ID:nRQCpj+eo



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