過去ログ - 【安価コンマ】理不尽難度のダンジョンアタック その5【オリジナル】
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13: ◆x8NsquFWLI[saga]
2016/01/20(水) 12:32:58.50 ID:Vk+VutCYo

あなたは精霊達に、迷宮の奥地に居る強者について尋ねた。
無論、その代表となる者は迷宮の主だろう。
あなた達の目的は主の撃破である。
この情報を求めるのは当然と言えた。

だが……それに対する精霊の反応は、あなたの予想を容易く裏切った。


"おかあさま"

"わたしたちの おかあさま"

"わたしをすてた わたしをころした"

"くるってしまった"

"おかあさまは くるってしまった"

"ころしにくる"

"おかあさまが ころしにくる"

"わたしたちを おわらせに おかあさまがめをさます"


精霊達は怯えたように、あるいは狂ったように騒ぎ始める。
あなたへと届く意思は既に津波のようだ。

処理しきれずに頭痛すら生み始めたそれは。

ぱちん、と音を立てて突然に収まった。


あなたが気付けば、問いに答えた精霊達は極小の光の粒となって消えていこうとしている。
思わず手を伸ばすも、彼らは何も残さずに、溶けるようにその命を終えた。



呆然とするあなたと、精霊の死に、他の何者も気付いた様子はない。
不自然すぎるほどに、誰もが何も起こらなかったという体で時を過ごしている。



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