過去ログ - 渋谷凛「Pが付き合ってくれない」
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3: ◆a/CmvfV8ng[saga]
2016/01/20(水) 01:35:01.93 ID:JnabhDt30
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精神的にも身体的にも疲れていた私は泥のように眠った。

翌朝起きたときには既に昼近く、寝過ぎで体がぱきぱきと痛んだ。

重たい体を引きずって階段を下りると母がコーヒーを飲みながらテレビを見ていた。

「今日は仕事お休みなの?」

「ううん。お仕事はないんだけど事務所には行かなきゃいけないんだ」

「そう。ご飯食べていく?」

「うん」

「じゃあ作っちゃうわね」

母はコーヒーを置きそそくさとキッチンへと向かう。

その間に支度を済ませるべく私は寝巻を洗濯機へと突っ込みシャワーを浴びた。

キッチンから聞こえてくる音を聞きながら髪を乾かし化粧を終えリビングに戻るといい匂いが漂っていた。

「オムレツ?」

「当たり。昨日のビーフシチューが余ってるから」

「楽しみだな」

「もうすぐ出来るからお父さん呼んできて頂戴」

はーい。と返事をして花屋の方へと向かう。

店を覗くと父はカウンターで新聞を読んでいた。

「お父さん、ご飯」

「ん...すぐ行くよ」

言葉通り父は新聞を置くとカウンターに
『ただいま席を外しております。ご用のある方はこちらの内線にてご連絡ください』と書いてある札を立て席を立った。

私と父がダイニングテーブルのもとへと到着するころには既に料理が並んでいた。

三人揃って「いただきます」をして、他愛もない話をしながらご飯を食べた。

「家族全員で夜も昼も食べるのは久しぶりな気がするわ」という母の一言が印象的だった。

ごめんね。たぶん明日からは今まで以上に忙しい。




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