10:名無しNIPPER[saga]
2016/01/20(水) 22:35:27.00 ID:dk78gRdd0
それじゃあと再び歩き出した彼女の後ろ姿がゆっくりと遠くなっていく。
和は自宅の小さな墓に埋めるつもりの本に目を落とした。
自分は、あの頃から彼女が好きだったのだ。
きっと初恋だった。
それと気付かぬくらいに、幼く淡い。
だがそれはじっと静かに燃え続けて、今も。
今も。ここに。
何を考えたわけでもない。
だが和は持っていた本を手近な棚に放り投げ、大股に歩き出す。
その脚は段々と速くなって、ついには走り出した。
駐車場に向かう彼女の姿を捉えて、更に速く。
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