過去ログ - 和「あの夏の名残」
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12:名無しNIPPER[saga]
2016/01/20(水) 22:41:46.38 ID:dk78gRdd0

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窓の外を流れる景色を目に映しながら、和の意識は右隣に座る咲に集中していた。

咲は平素と変わらぬ涼しい顔でハンドルを操る。

危なげない運転に、少しの驚きと安堵を感じた。

彼女の性格は運転には案外向いているのかもしれない。

さっきはそれどころではなかったが、この車も彼女らしくシンプルで深い青が良く似合っていた。


和「咲さん!」

そう叫んだ和の声に振り返って「ずいぶん遅かったね」と咲は言った。

彼女の瞳だけを見つめてもどかしく距離をつめると、和は手を伸ばして両肩を掴む。

本当なら抱き締めてしまいたかったのだが、僅かに残った理性が和の手を咲の肩に留めた。


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