過去ログ - 和「あの夏の名残」
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13:名無しNIPPER[saga]
2016/01/20(水) 22:43:36.69 ID:dk78gRdd0
数秒、見つめ合う。

衝動のままに飛び出して来たものの、何を言うかなど考えていなかった。

ただ和の裡にあった咲への想いが溢れ、全身を満たし、動かした。

今、自分の頭も心も、身体さえも占める言葉はたったひとつ。

それを伝えようとして口を開いた時、すいと咲が目を逸らした。

冷水を浴びせられたように胸が冷える。

だが それを頭で受け止める前に咲がぼそりと言った。

咲「乗って」

和「え?」

咲「車、乗って。とりあえず」

和「咲さん、私は…!」

咲「ちゃんと聞くから。二人きりで」


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