過去ログ - 和「あの夏の名残」
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18:名無しNIPPER[saga]
2016/01/20(水) 23:00:37.21 ID:dk78gRdd0
あなたも私が好きだと、臆病な私が正面からあなたを見るのを待っていたと。

そう言ってください。

ぽろりと一粒だけ零れた瞳をそのままに、咲は微かに笑った。

それを正面から見てしまった自分はもう待てない。

ぐいと引き寄せて、胸に収めた体を強く抱き締めた。

慌てたように身じろぐ咲に少し笑う。

和の背に回された手がしがみつくように握られた。

胸の中でつぶやく声は和にしか聞こえない。

だが和はもう一度ぎゅうと強く抱き締めた後で少し腕を緩めて、咲の髪に唇を押し当てた。

ゆるりと目を細めて、今度は顎に手を添えて。


二人の頭上をチカチカと赤い光を瞬かせて飛行機が飛び立った。

何機も。何機も。


カン!


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