過去ログ - 曙「返事してよっ!このクソ提督!」
↓ 1- 覧 板 20
9: ◆DpM/5nZU1E[saga]
2016/01/21(木) 20:22:24.82 ID:KdwHcq7b0
翌日
曙(ふぁ〜・・・今日は遠征も訓練も無いし、ゆっくりできそうね…)
曙「たまにはちゃんと休もうかしら…」
朝方、曙はあくびをしながら食堂に向かっていた。
季節は夏、今日も日差しはじりじりと外の地面を焼いているように見えた。
提督「おっ曙じゃないか、おはよう」
そこでこの鎮守府の司令官と差しかかる。
麦わら帽子に、暑苦しい恰好。
それは一目で農作業の恰好だという事がわかった。
曙「・・・なんだ、クソ提督か」
提督「なんだとはなんだ」アタマグリグリ
曙「うっさいわね!女の子の髪に気安く触るんじゃないわよ!」
提督はごつごつとした手で曙の頭を撫でた。
それを曙は如何にも嫌そうに頭を動かし、その手を払った。
提督「はは、まぁいいじゃないか」
提督「そう言えば…曙は今日は非番だな」
思い出したように彼はそう言うと、彼女は顔をしかめる。
曙「そうだけど…それが何よ」
その顔を見て、提督は笑いながら彼女を誘う。
提督「どうだ?これから裏の畑に行くんだが、一緒にどうだ?」
キザっぽく手を差出しながら、歯を見せて彼は笑う。
曙「このクソ暑い中よくやるわね…」
曙「でもおあいにく様、これから朝ごはんなのよ」
彼女は肩をすくめる。
提督が曙を農作業に誘うのは実は初めてではない、朝方に会えば必ず誘いの言葉をかけている。
だが曙が個の誘いに乗ったことは、ただの一度も無かった。
提督「ふむ…農業デートはお嫌いかな?」
曙「お嫌いもお嫌いよ、泥臭くてやってらんないわ」
曙は手を振って提督に背を向ける。
提督「あとから来てもいいんだからな〜」
この一連のやり取りは、二人の間ではもはや日常であった。
87Res/32.32 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。