過去ログ - 【R-18】本気の一色いろはは小悪魔どころじゃない
1- 20
52:名無しNIPPER[sage saga]
2016/01/27(水) 22:12:27.98 ID:y6H0iin6o
目の前に立つと、顔を上げた一色が手を伸ばした。俺の首に両手を回し、俺を前屈みにさせるとおでこ同士をぶつけ合う。ちょうど熱を計るような格好だ。

「な、なな、何、なんなの」

「ここから先は、もう戻れません。戻してあげるつもりはないです。先輩は、そのつもりがありますか?」

声とともに、生温い吐息が鼻先に届いた。その声はこれまでとは違う、落ち着いた口調だった。

「逆に言うと、ここまでならまだ戻れます。もともとわたしが無理矢理、みたいなものですし、一人で盛り上がってるだけですから……」

そこまで言うと、一色は小さな笑みを溢した。

その笑顔は俺の知る彼女のものではなく、俺の体のどこかに鈍く食い込んだ。


<<前のレス[*]次のレス[#]>>
136Res/68.87 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice