過去ログ - 神様「勇者も魔王もいなくなった世界で」
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21: ◆WnJdwN8j0.[saga]
2016/01/23(土) 17:39:21.57 ID:skfhj+7I0
少女「それが争いのきっかけですか?」

神様「王が粛清した者の中には、その日偶々森に遊びに来ていただけの、魔物達の王子がいたのです」

少女「その王子はお姫様に何もしていないのですか?」

神様「はい。にも関わらず王子は首をはねられ、魔物達は当然激怒した」

少女「それで争いになったのですね」

神様「争いは初めは小さなものでしたが、何せ両種族は長年互いへの嫌悪感を溜めていましたからね。そして争いは、あっという間に世界へと広がったのです」

少女「なるほど」

神様「…とまぁ、このお話について何か思ったことは御座いますか?」

少女「そうですね…。確かに姫様は可哀想だったけれど、それで全世界を巻き込んで争いをするのは何か違う気がします」

神様「なるほど」

少女「…でもその世界に居たら、私も争いを望む人達に同調していたかもしれませんね」

神様「そうお思いですか?」

少女「私は物語を聞く側なので冷静に考えられるのです」

神様「…ふむ」

神は頷いた。

神様「『冷静に考える』こと…それが貴方に必要なことですね」

少女「そうですね。私はどうやら、考えるのが苦手みたいですから」

神様「宿題を沢山出したせいでお疲れでしょう。入浴の準備を致しますので、温まってごゆっくりお休み下さい」

少女「わかりました」

部屋についている浴室でゆっくり体を温めてから、少女はベッドで体を休めた。




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