過去ログ - 【安価】京太郎「ガンプラバトル!」初美「戦いは火力ですよー」【その5】
1- 20
794: ◆S3BRe/LRxw[saga]
2016/01/29(金) 00:05:58.52 ID:SnM+MCj70



(あの時の小蒔さんの動きを思い出すんだ……!)

 脳裏に浮かべるのは昨日の小蒔の機動だ。
 決勝でのキュベレイ、Gキャノン・マグナのミサイルをかわしつつ、接近し、ファイナルフォーミュラー最大の必殺技を撃ち放った時のあの動き。
 小蒔と自分の間ある圧倒的な技量の差。
 それは一日やそこらで埋まる差ではない。

(やれるか……?)

 ライフルを撃ちながら接近してくるストライクダガーを見据えながら小さく息を吸う。

「いや、やってみせる!やるぞ、ファイナルフォーミュラー!」

 顔を上げたファイナルフォーミュラーが翼から展開したシャイニングソードとダークネスソードを構え、ストライクダガーへと接近していく。

「相手を恐れず向かってくる……それでこそです!」

 接近するにつれ、良子がより正確な照準で引き金を引き絞る。

「ぐっ……!」

 距離が縮まるにつれ、そのビームがファイナルフォーミュラーを掠めていく

(ただのビームライフルなのになんて威力だよ!)

 見た目は普通のライフルと変わらない。だが、そこから放たれるビームはビームマグナムかと言わんばかりの威力を誇り、掠めただけだけでファイナルフォーミュラーの装甲を削っていく。
 直撃した場合など考えたくもない。
 ――距離を詰めず、回避に徹するべきだったか。
 そんな考えがよぎる。

「いや……前に出る!」

 戦う相手がどうだろうと前に進み、正面からぶち当たっていく。
 そうでなければあの小蒔に追いつくことなど夢のまた夢だ。
 シャイニングソードとダークネスソード。二刀を交差させエネルギーを集中させていく。

「サザンクロスソール。昨日の姫様と同じ攻撃ですね……バット、私に当てることができますか?」
「当ててみせる!」

 昨日の小蒔は二体一でそれを成し遂げた。
 ならば自分だってやってみせねばない。

「いっけぇえええええええええええ!」

 ファイナルフォーミュラーの機動が変わる。

「――この動きは!?」

 ビームライフルの攻撃をより紙一重で避けていく。
 しかも、横や後退して避けるのではなく、より鋭く、前へ斬りこむように。

「……昨日の姫様と同じ動き」
「……いくら間近で見たとはいえ、そんな簡単に模倣できるものでもないのですどねー」

 それを見た、永水の面々の顔つきが厳しくなる。

 もちろん小蒔の動きを100%再現できているわけではなく、比較すれば粗が出るしムダも多い。
 だが、それでもその鋭い鋭角的な機動は小蒔の動きを容易に連想させることができた。

「…………もしかしてとんでもないモンスターを弟子にしてしまいましたかね?」

 良子の額をたらりと汗が流れる。
 距離を取ろうとも思ったが、既にこの間合はファイナルフォーミュラーにとって必殺の間合いだった。
 ファイナルフォーミュラーの胸部が左右に展開し、露出した球体から光と闇、二本の剣へと凄まじいエネルギーが流れこむ。

「サザンクロス!ソール!」

 天高く掲げた二刀を交差させ、一気に振りぬく。
 迸る光と闇のエネルギーがストライクダガーを捉え、消滅させた。


【Battle Ended!】



<<前のレス[*]次のレス[#]>>
1002Res/240.69 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice