過去ログ - 絵里「花陽の前で声が出なくなった」
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5:名無しNIPPER[saga]
2016/01/24(日) 22:16:50.93 ID:B3n0w8RZ0
そのことが怖くて、私は少しずつ花陽を避けるようになっていたわ。
情けない。かしこいかわいいエリーチカ、なんて名ばかりじゃないのよ。
最初はどうにか声を出そうとしていたけれど、ダメだった。
花陽の驚いたような、悲しいような顔が頭から離れない。
とはいっても、花陽の顔が頭から離れないのは今に始まったことではないのよ。


6:名無しNIPPER[saga]
2016/01/24(日) 22:17:38.22 ID:B3n0w8RZ0
私は花陽が好き。
気付いたら目で追っていて、花陽の声を聞きたくなる。
最初はこの気持ちがよくわからなかった。花陽と話していると、胸がドキドキして、顔がカァッと熱くなる。
小さくため息をついて、桜の木を眺める。
もう桜が咲いているのね。
以下略



7:名無しNIPPER[saga]
2016/01/24(日) 22:18:17.39 ID:B3n0w8RZ0
桜の匂いが漂う。
花陽も、桜の香り、なのよね。
私は花陽の桜の香りが大好きだった。
日に日に距離が広がって、もう今はどうなのかはわからないけれど。
なのに、花陽との距離が広がれば広がるほど、花陽への想いは増すばかりだった。
以下略



8:名無しNIPPER
2016/01/24(日) 22:20:02.28 ID:B3n0w8RZ0
花陽「絵里ちゃん、久しぶりだね」

少し眩しそうに目を細めてやんわりと笑う。
ああ、なんて愛らしいのだろう。
こんなにも近くにいるのに、とても遠く感じる。
以下略



9:名無しNIPPER[saga]
2016/01/24(日) 22:20:38.02 ID:B3n0w8RZ0
花陽「私、桜の香りが好きなんだ……絵里ちゃんは、好き?」

絵里(ええ……大好きよ。桜の香りも、花陽も)

花陽「……絵里ちゃんは、私に対して怒ってるのかな……?」
以下略



10:名無しNIPPER[saga]
2016/01/24(日) 22:22:22.04 ID:B3n0w8RZ0
花陽「こんなときに言うのはずるいかもだけど……私ね、絵里ちゃんが大好き」

絵里(!……ずるいわよ、そんなの)

花陽「……? 絵里ちゃん、泣いてるの?」
以下略



11:名無しNIPPER[saga]
2016/01/24(日) 22:30:51.74 ID:KBn29iAG0
花陽「大丈夫、大丈夫だよ」ギュッ

……あたたかい。柔らかくて、心地いい。
もう一度だけでも。一言だけでも。
……神様、どうか私にチャンスをください。
以下略



12:名無しNIPPER[saga]
2016/01/24(日) 22:32:19.16 ID:KBn29iAG0
花陽「あ……っ」ポロポロ

絵里「わ、たし……ごめ、んなさい……」

花陽「いいよ、もう……っ」
以下略



13:名無しNIPPER[saga]
2016/01/24(日) 22:33:13.31 ID:KBn29iAG0
絵里「花陽のことがずっと、好き、でした」


14:名無しNIPPER[saga]
2016/01/24(日) 22:35:03.41 ID:KBn29iAG0
短いですが完結です。
安価に集中します。


15:名無しNIPPER[sage]
2016/01/25(月) 07:42:51.51 ID:gdgrkxMoO
おつ


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