過去ログ - それでも雪ノ下陽乃は、仮面を着け続ける
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30:いいいい ◆CcW4KPdZhU[saga]
2016/01/28(木) 22:25:59.63 ID:jBFFyeAOO
八幡(...さて、どうしたものか)

陽乃(な、何か言わないと...)

陽乃「...体の具合、どう?」

八幡「動かないぶんには、なんの支障も無いですね。まあ、どちらにせよ日頃から動きませんし」

陽乃「...ふふ、やっぱり比企谷くんは面白いねえ」

八幡「はあ...」

陽乃「...いや、私がこんなこと言っちゃいけないよね」

八幡「...」

八幡(...やっぱ、この人らしくねえな)

陽乃(ああ...何言っても比企谷くんの気に触ること言っちゃう...)

陽乃「...ごめんなさい」

八幡「なんで謝るんですか? 俺は別に怒ってなんか−−−」

陽乃「...げて」

八幡「へ...?」

陽乃「逃げて...比企谷くんを見捨てて逃げて...ごめ、んなさい...」

八幡「いや、俺が行けって言ったんですし...」

八幡(声に出てたかどうか怪しいけど)

陽乃「それでもだよ...」

八幡「...」

陽乃「グスッ...あの、これ。お菓子と...お詫び」

八幡「なるほど...。お詫びと称した封筒は何ですか?」

陽乃「...」

八幡「...分かりました。雪ノ下さん」

陽乃「...はい」

八幡「これは受け取れません」

陽乃「! で、でも...!」

八幡「この分厚さ...全部貴方の物ですか?」

陽乃「...」

八幡「...ですよね」

陽乃「で、でも−−−」

八幡「ダメです」

陽乃「ぁ...」

陽乃(や、やっぱりそうだよね...。親のお金で許してもらおうなんて、虫が良すぎるよ...。好きな人に...軽蔑されちゃったなあ)


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