116:名無しNIPPER[saga]
2016/02/08(月) 17:30:09.63 ID:/Rqxqesp0
目を開けると、知らない天井が見えた。
「お、起きたか」
彼だ。
パイプ椅子の上で、本を閉じていた。
僕は体をゆっくりと起こした。
「ここ、は?」
「病院だよ。別に外傷は無いみたいだが……」
「彼女は!?」
「……起きて早速それか」
「彼女は!?どうなった!?」
「ほれ」
彼が僕の太股を指した。
そこには、僕の太股に頭を乗せて寝ている、彼女がいた。
助かった。のか。僕ら二人とも。
「そいつ、ずっとお前のそばに居たぜ。事件の夜からずっと。何度クールに去りそうになったか」
「………何故だ?何で、生きてる?」
あの時、間違いなく僕らは。
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