14:名無しNIPPER[sage  saga]
2016/01/29(金) 00:53:26.63 ID:6kCfmXsUO
 一連の事態が片付き普通の学生に戻ってから、彼は再びサッカーをしていた。  
    
  子供の身体では思う様に動けなかった分、元の身体で思う存分プレー出来る様になった喜びは一入だったらしい。  
    
  新一「次の試合も見に来いよ、きっとゴール決めてやっからよ!」  
    
  あの頃のそんな彼の嬉しそうな顔が胸に残っている。      
    
  そうしてサッカーを楽しんでいる内、プロの世界から誘いが来た。  
    
  サッカーへの情熱が高まっていた彼は、とても喜ぶと同時に悩んでもいた。  
    
  新一「なあ、哀。俺どうしたら良いと思う?」  
    
  サッカーの世界で生きてみたい。しかし、ずっと持ち続けた推理の、探偵の世界への憧れもある。  
    
  そんな悩みを聞いた私は、少し考えてこう言った。  
    
  哀「そうね。あなたの気持ちを尊重するけど。探偵には歳を取ってもなれるけど、プロスポーツは若い内しか出来ないのだから、やってみたら?今の内に」  
    
  少し無責任な言い方だったかも知れないが、私なりに最善の答えを伝えたつもりだった。 
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