49:名無しNIPPER[sage saga]
2016/01/31(日) 00:45:03.78 ID:ilgQ2/EwO
哀「......いっちゃん」
新一「ただ、アイツに重荷を背負わせてしまったんじゃないかと、気付いたんだ。いや、分かっていたけど見ないようにしていたモノが、今の話でハッキリ浮かんできた」
哀「見ないように?」
新一「......哀への想いに気付き、アイツに別れを告げた時。俺は電話で伝えただけだった。元の身体に戻っても会う事無く今日まで生きてきた」
新一「一切の関わりを絶ち、俺の事を忘れさせる事がアイツの為だと言い聞かせてな。だけど、本当は逃げちまっただけなんだ」
新一「電話口で、アイツは笑ってサヨナラと言ってくれた。だけど、本当は面と向かって言いたいこともあったハズなんだ。怒鳴りたかったかも知れない、殴りたかったかも知れない。でもそれすらさせてやらなかった」
新一「出来なかった。もし会ってアイツが泣いたりして傷付いてる姿を見たくなかった。その姿を見て自分が傷付くのが怖かった。俺はただの卑怯者さ......」
新一「それに、もう1つ怖かった事がある」
哀「......何?」
新一「哀を失う事だ。哀がもし、俺と蘭の事を気に掛けて自分を責めてしまったら。そのせいでいなくなってしまったら。それが怖かった」
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