過去ログ - 響「我那覇響探検隊！」雪歩「地底王国に謎の生物を見た！　ですぅ」 -SS速報VIP

過去ログ - 響「我那覇響探検隊！」雪歩「地底王国に謎の生物を見た！　ですぅ」

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1:名無しNIPPER[saga]
2016/01/28(木) 19:41:34.92 ID:rY+ohiy50
※このssに川口浩成分は含まれません、ごめんなさい。

＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝

「ふぇぇ……だいぶ山奥まで来ちゃいましたねぇ……」
　
「確かに……普段あまり見ない分、この緑の濃さは強烈だよな」

　車道を覆うように立つ木々を見て何気なく呟いた私に、運転席に座るプロデューサーが相槌をうちます。

　
「本当にこの道であってるの、プロデューサー？」

「そのはずなんだけどなぁ……ほら、ナビにもこっちだって出てるし……」

「それさっきも言ってたよ、プロデューサー。自分、そろそろ疲れてきたぞ……ふわぁ……」

　大きなあくびをすると響ちゃんはそのまま、後部座席にゴロンと横になります。

　
　「おいおい、今から疲れてもらっちゃ困るなぁ。まだ現場に着いてさえいないってのに」

　そんな響ちゃんを見て、プロデューサーが笑いました。私達三人は今、

プロデューサーの運転するワゴン車に乗って、番組の収録の為に奥深い山道を進んでいるところなんです。
　

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2:名無しNIPPER[saga]
2016/01/28(木) 19:45:15.71 ID:rY+ohiy50

「しょうがないですよプロデューサー。響ちゃん、今日のロケを楽しみにしていましたから」

「分かってるさ、なんてったって久々の『我那覇響探検隊シリーズ』だもんな」

3:名無しNIPPER[saga]
2016/01/28(木) 19:46:42.80 ID:rY+ohiy50

「自分、楽しみすぎて探検隊の衣装も着てきちゃったもんね！　そのぐらい、やる気バッチシなんだぞー！」

「ふふっ。本当に楽しみなんだね？」

4:名無しNIPPER[saga]
2016/01/28(木) 19:48:02.87 ID:rY+ohiy50

　この『我那覇響探検隊』には、隊長の響ちゃんの他に毎回ゲストの方が新米隊員役で出演しますが、

ゲストとは別に、時々春香ちゃんが先輩隊員役として出てるんです。いわゆる準レギュラーっていうやつですね。

5:名無しNIPPER[saga]
2016/01/28(木) 19:49:47.69 ID:rY+ohiy50

「ほんと、『呪われ地蔵』を春香が引っくり返した時なんて、自分、心臓が止まるかと思ったぞ」

「あー、あれはその後も衝撃だったな。一緒にいた霊能力者の人が……」

6:名無しNIPPER[saga]
2016/01/28(木) 19:50:44.25 ID:rY+ohiy50
　
「まぁ、実際何事も起きなかったからいいとして――おっと」

　その時、ガクンと音を立てて車が止まりました。何かあったのかと、前を見てみると……。
　

7:名無しNIPPER[saga]
2016/01/28(木) 19:56:28.18 ID:rY+ohiy50
　
「や、やっぱり道を間違えたんじゃ……」

「いや、ナビはこの道であってる……大体、今までずっと一本道だったんだ、間違えようもない」

8:名無しNIPPER[saga]
2016/01/28(木) 19:57:39.32 ID:rY+ohiy50

「うぅ……真っ暗だぞ……」

「ライトもつけてるのに、この暗さは確かにキツイな……」

9:名無しNIPPER[saga]
2016/01/28(木) 19:58:35.46 ID:rY+ohiy50
　
「照明もないみたいだし、そんなに長いトンネルじゃないと思うんだが……」

「自分、なんだか嫌な予感がするぞ……」

10:名無しNIPPER[sage]
2016/01/28(木) 20:03:16.79 ID:XKduZwpDO
さすが春香さんやで…受け身の練習なんて…

千と千尋の…千とちひろの神隠しみたいになったりして

11:名無しNIPPER[saga]
2016/01/28(木) 20:04:18.58 ID:rY+ohiy50
＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝

　――どのくらいの間、気を失っていたんでしょうか？　

私が意識を取り戻した時には、辺りは完全に闇で包まれていました。

12:名無しNIPPER[saga]
2016/01/28(木) 20:05:10.61 ID:rY+ohiy50
　
「!!……そうだ……プロデューサー……！」

　私は、痛む頭を押さえながら運転席のプロデューサーの方へ手を伸ばしました。

13:名無しNIPPER[saga]
2016/01/28(木) 20:06:06.36 ID:rY+ohiy50
とりあえず書き溜め分が終了したので、一旦区切ります

14:名無しNIPPER[sage]
2016/01/28(木) 20:06:29.96 ID:UW9EliXDo
期待

15:名無しNIPPER[sage]
2016/01/28(木) 20:13:33.23 ID:XKduZwpDO
ホラーじゃない…よね？

16:名無しNIPPER[saga]
2016/01/28(木) 23:23:56.58 ID:rY+ohiy50
＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝

「――カットォッ！　はーいオーケーでぇーすッ!!」

　監督の声が現場に響いて。その瞬間、緊張していた周りの空気がフッと軽くなる。

17:名無しNIPPER[saga]
2016/01/28(木) 23:25:20.16 ID:rY+ohiy50
　
「お疲れ様！　撮影、なんとか上手くいったね！」

　隣に立つ雪歩が笑う。
　

18:名無しNIPPER[saga]
2016/01/28(木) 23:26:31.72 ID:rY+ohiy50

「いやぁ、自分も倒れて来たセットに埋められた時は生きた心地がしなかったぞ！」

「うぅ……ごめんね、響ちゃん……」

19:名無しNIPPER[saga]
2016/01/28(木) 23:27:52.17 ID:rY+ohiy50

　そう、笑いかけた時だった。

「――ほんとに？」

20:名無しNIPPER[saga]
2016/01/28(木) 23:29:23.44 ID:rY+ohiy50
＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝

　耳をつんざくような悲鳴で、目を覚ます。

それと同時に、酷くなる左足の激痛。後部座席から転げ落ち、

21:名無しNIPPER[saga]
2016/01/28(木) 23:30:41.44 ID:rY+ohiy50

　混濁した記憶を整理しようとする――トンネルに入って、酷く揺れたと思ったら意識を失って……それから……。
　
「……そうだ、雪歩に……プロデューサー……」

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