過去ログ - 【艦これ】鳳翔さんは料理ができない
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76:名無しNIPPER
2016/02/02(火) 23:42:05.01 ID:bqj5O/RGo
「待たせたな」
「わっ」
私が暖簾をくぐると、鳳翔が飛び上がった。
77:名無しNIPPER
2016/02/02(火) 23:49:19.92 ID:bqj5O/RGo
今日という一日は、それは壮絶な一日だった。
私が遠征の許可を出せなかったせいで、夜間に外出している面子も鎮守府内に残っていた。
それもあり、私と鳳翔は過酷な調理を強いられたのだ。
もう肩も上がらん。
78:名無しNIPPER
2016/02/02(火) 23:56:10.63 ID:bqj5O/RGo
そうだ、忘れていたことがあったな。
私はそこらの棚に置いていた「それ」を手に取る。
「その紙袋は……?」
79:名無しNIPPER
2016/02/02(火) 23:58:00.12 ID:bqj5O/RGo
「い、いいのですか?」
「いいと言っている」
「本当に、本当にですか?」
80:名無しNIPPER
2016/02/03(水) 00:05:36.47 ID:RziCn0bEo
彼女は、がさがさと紙袋の中身を確かめる。
それを見た時、どんな反応をするだろうか。
「これは……」
81:名無しNIPPER
2016/02/03(水) 00:08:21.03 ID:RziCn0bEo
「はぁ、はぁ……よく笑わせてもらった」
私の笑い声に、鳳翔は立腹していた。
まるで子供のそれと同じように顔を背けていたのだ。
よく見れば頬も膨らんでいる。
82:名無しNIPPER
2016/02/03(水) 00:13:29.37 ID:RziCn0bEo
「その長髪は料理の邪魔になるかもしれんだろう」
そのために束ねておけばいい、と告げる。
鳳翔は自分の髪を手に取り、ふむと納得したように呟いた。
83:名無しNIPPER
2016/02/03(水) 00:19:29.37 ID:RziCn0bEo
「……どうでしょう」
髪を上げた鳳翔の姿は、しっくりときた。
前のように髪を垂らしているよりもずっと、料理のできる人間のように見えてくる。
84:名無しNIPPER
2016/02/03(水) 00:26:15.20 ID:RziCn0bEo
翌朝、眩しい朝日に揺り起こされる。
昨日の疲労がまだ残っているのか、肩をぐるりと回すたびにばきばきと悲鳴が聞こえてきた。
「今日も厨房へ向かうのか……」
85:名無しNIPPER[sage]
2016/02/03(水) 00:28:49.97 ID:apa5T61Ao
読んでてほっこりする
86:名無しNIPPER
2016/02/03(水) 00:31:21.94 ID:RziCn0bEo
「嬉しそうにしてる……すっごく、それはもうなぁ」
話の意図が見えない。
私はもう少し、彼女の要領を得ない話に耳を傾けることにした。
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