過去ログ - 【艦これ】鳳翔さんは料理ができない
1- 20
8:名無しNIPPER[sage]
2016/01/29(金) 01:41:58.56 ID:WrgJI4j4o
どろりと流れ出す皿の液体を見て、鳳翔は頭を抱えていた。
状況を飲み込めない私は、皿を持ったまま鍋の様子を見てみる。

鍋は火にかけられていた。
しかしそのゆらめく弱火は、鍋に対して些か不相応であった。
以下略



9:名無しNIPPER[sage]
2016/01/29(金) 01:51:33.54 ID:WrgJI4j4o
聞いていた話と違いすぎやしないか鳳翔よ。
声をかけようにも、彼女はあわあわと言うばかりで話にならない。

ひとまずこの卵をもう一度煮てしまおう。
私は火を強め、割ってしまった卵を菜箸で押さえながら、鍋が沸騰するのを待った。
以下略



10:名無しNIPPER[sage]
2016/01/29(金) 01:57:36.57 ID:WrgJI4j4o
「ところで鳳翔」

「申し訳ありません」

違うのだ。
以下略



11:名無しNIPPER[sage]
2016/01/29(金) 02:04:36.99 ID:WrgJI4j4o
時計の針が目盛りを七つ刻んだ頃、割れた卵から漏れ出す白身が固まりきった。
頃合いだろう。
私は卵を鍋から掬い上げ、ふたつみっつと皿に盛った。

「鳳翔、茹で卵はこのくらいかけて茹でるのだ」
以下略



12:名無しNIPPER[sage]
2016/01/29(金) 02:10:09.28 ID:WrgJI4j4o
いや、そんなはずはなかろう。
この目で確かに、鳳翔が料理を振る舞っているところを見たことがある。
それも数度だ。

「きちんと固まっていますね」
以下略



13:名無しNIPPER[sage]
2016/01/29(金) 02:16:49.67 ID:WrgJI4j4o
「なあ鳳翔よ」

「……あっ、はい。何でしょうか」

嬉しそうに卵を見つめていた鳳翔に、思わず笑みがこぼれそうになる。
以下略



14:名無しNIPPER[sage]
2016/01/29(金) 03:00:24.22 ID:a1o/fIMho
期待


15:名無しNIPPER[sage]
2016/01/29(金) 05:41:41.32 ID:xxi8TXl4o
おつ


16:名無しNIPPER[sage]
2016/01/29(金) 19:37:29.33 ID:aNg80MRw0
これは期待しちゃう


17:名無しNIPPER
2016/01/29(金) 21:20:45.93 ID:WrgJI4j4o
しかしこのまま引き下がるわけにもいかない。
私はこの目で、しかとその瞬間を見たのだ。
彼女が自らの手で、駆逐艦らに昼食を手渡していたのを。

「カレーは作ることができるだろう」
以下略



18:名無しNIPPER
2016/01/29(金) 21:26:01.31 ID:WrgJI4j4o
「盛り付け……というと?」

「はい。元々この厨房では、配給の人が料理を作ってくださるんです」

鳳翔の話に首を縦に振る。
以下略



161Res/65.77 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice