過去ログ - 海未「ゴースト？」 -SS速報VIP

過去ログ - 海未「ゴースト？」

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13:名無しNIPPER[sage]
2016/01/30(土) 03:45:37.04 ID:TlYxsVkAo
「海未ちゃん、起きて。朝だよっ！」

　耳元で響いた声で、海未は閉じていた目をパッチリと開く。
　朝の冷たい空気が布団に入り込み、身震いすると同時に眠気が去っていく。

以下略

14:名無しNIPPER[sage]
2016/01/30(土) 03:46:06.90 ID:TlYxsVkAo
　SFのようだなと海未は着替えながらそんなことを思った。
　この時間、穂乃果はニュースを伝えてくる。今日はどんな日でどんなことが行われているのか。
　先ほどの天気予報はその一環であり、テレビを見る習慣のない海未には非常に助かることであった。

「今日のうお座の運勢はー……そこそこだって！」

以下略

15:名無しNIPPER[sage]
2016/01/30(土) 03:46:33.37 ID:TlYxsVkAo
　通学の最中はブレザーの胸ポケットにスマートフォンを入れる。
　カメラのレンズが外に出るようにし、無線のイヤホンマイクで雑談をこなす。
　イヤホンマイク――厳密に言えばイヤホン――の使用は校則違反なのだけれど、見つからなければ問題はないだろう。
　そう厳しいというわけでもない。割と自由な校風をしているのが、海未の通う音ノ木坂学園だ。
　まぁ万が一見つかったとしても軽く注意を受けるだけで済むだろう。

以下略

16:名無しNIPPER[sage]
2016/01/30(土) 03:48:10.62 ID:TlYxsVkAo
書いててJ.A.R.V.I.Sっぽいなって思った
アイアンマン見たことないけど

17:名無しNIPPER
2016/01/31(日) 01:49:14.51 ID:PSv46h7Ro
「高校生って難しいことやってるんだねぇ」
「貴女も高校生でしょうに」

　授業を幾つかこなした後の昼休み。人のいない屋上で弁当を広げる。
　流石に教室で穂乃果と会話をする気はない。海未自身は穂乃果に対して人間と同様に見ているが、他のものがそうであるとは限らない。

以下略

18:名無しNIPPER[sage]
2016/01/31(日) 01:49:42.35 ID:PSv46h7Ro
「あなたは、誰に作られたんです？」
「んー？」
「穂乃果は、その、いわゆるプログラムなのでしょう？　いったい、誰に作られたのかな、と」
「……ちょっと待ってね」

以下略

19:名無しNIPPER[sage]
2016/01/31(日) 01:56:37.41 ID:D9kd9zHDO
仮面ライダーゴーストとラブライブのコラボSSが荒らされたから建て直したのかと思った

20:名無しNIPPER
2016/02/01(月) 02:12:52.25 ID:DV7zAIduo
「アイドル研究部……」

　放課後。海未は穂乃果に案内されアイドル研究部の部室へとやってきていた。
　このなかに、穂乃果を作り出したという東條希先輩がいる。一つ深呼吸をし、コンコンコンとノックする。

以下略

21:名無しNIPPER
2016/02/01(月) 02:13:21.13 ID:DV7zAIduo
「えっと、海未ちゃん、やったっけ？　うちは東條希。よろしくね」
「あ、はい。園田海未と申します」

　軽く頭を下げる。独特のイントネーション。関西弁らしくはあるが……。どうにもわざとらしい。
　海未が想像するままに関西弁を喋ったら似たようなものになるような、そんな気がする。

以下略

22:名無しNIPPER
2016/02/01(月) 02:13:55.82 ID:DV7zAIduo
「よくできとるやろ、この子」
「ええ。本物の人間みたいに」
「そういって貰えると嬉しいなぁ」

　いえーい、と二台のスマートフォンから同時に声が発せられる。ギョッと目を見開くと、くすくすと笑い声。

以下略

23:名無しNIPPER
2016/02/01(月) 02:14:27.38 ID:DV7zAIduo
「東條先輩はどうやって穂乃果を？」
「希でええよ。……それはちょーっと教えられへんなぁ」

　それならそれでいい。答えて欲しかったわけじゃない。話をもたせるために口にしたに過ぎないのだから。

以下略

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