過去ログ - 八幡「四畳半神話大系」 -SS速報VIP

過去ログ - 八幡「四畳半神話大系」

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176:名無しNIPPER[saga]
2016/03/21(月) 20:28:35.23 ID:7Nf8irH00
俺としては切実な願いであったが、しゅんとした顔をして彼女は俯く。
犬耳でもあれば垂れ下がっているまである。

八幡「……それと、サンキューな。今度何かで埋め合わせするわ」

以下略

177:名無しNIPPER[saga]
2016/03/21(月) 20:35:24.89 ID:7Nf8irH00
結衣「ひっ」

八幡「うわっ、なんだよお前」

材木座「我だよ我。お主の朋友だよ」

以下略

178:名無しNIPPER[saga]
2016/03/21(月) 20:41:42.56 ID:7Nf8irH00
材木座「何故だかお主からラブコメの波動を感じたから参上仕った」

八幡「すみません。俺、沙悟浄じゃないんで人違いじゃないでしょうか。天竺なら確か三年の出し物に『ガンダーラ～俺とお前と三蔵法師～』って出し物があるからそこにいけばわかると思いますよ」

材木座「むう、我は猪八戒ではないというのに」

以下略

179:名無しNIPPER
2016/03/21(月) 20:48:56.74 ID:7Nf8irH00
そんな、悲しき一人フルーツバスケットだか椅子取りゲームをしている材木座は、フッ、とニヒルに笑い、去っていく。

その後ろ姿を見て、このホモサピエンスの面汚しめ、神様どうかこいつに天罰を、と願わずにはいられなかった。なむなむ。

材木座「そうだ。今、一寸したことを行っている。文化祭の最後辺り暇があったら屋上に来てくれ。歓迎しよう」

以下略

180:名無しNIPPER[saga]
2016/03/21(月) 20:56:38.55 ID:7Nf8irH00
○

文化祭には立ち入り禁止区域が存在する。

実行委員や教師の目の届かない範囲や、教室を丸々出し物に使っている生徒達の荷物を置く場所、教職員室など学校として入られたら不都合のあるところは、前もって立ち入り禁止にしておくのだ。

以下略

181:名無しNIPPER[saga]
2016/03/21(月) 21:08:26.99 ID:7Nf8irH00
そんな中、とある一画に占いという何とも怪しげな看板を掲げた露天を見つけた。

そこは文化祭から切り離され、いつも立ち入ってはいるが、いつもと違い人が全くいないという非日常的な日常的非日常空間であり、喧騒は遠くに聞こえ、陰湿な雰囲気と妖気を垂れ流し、無駄に説得力がありそうな場所だった。

フードで顔を見ることは出来ないがこんな妖気を無料で垂れ流している人物の占いが当たらないわけないと考え、取り敢えず注意する前に見て貰うだけ見て貰おうかと足が向かう。

以下略

182:名無しNIPPER[saga]
2016/03/21(月) 21:15:17.89 ID:7Nf8irH00
「そうですか。ならもうひとつアドバイスを。吹雪です。吹雪がきたらそれに流されてみなさい。それがあなたにとっての好機となるでしょう。今度こそ好機をつかみとれますよう」

八幡「はあ、ありがとうございます。それと、占って貰ってあれだけど、実行委員会が目つけたから程ほどに」

「いえ、私もそろそろ閉店とします。ほしミュがあるので、ぐ腐腐」

以下略

183:名無しNIPPER[saga]
2016/03/21(月) 21:24:53.42 ID:7Nf8irH00
八幡「何でお前はここに居るんだ？」

沙希「知らない。呼び込みに着いていったら意味不明な議論してた」

川崎沙希とは、同じクラスだが妹経由で知り合った。

以下略

184:名無しNIPPER[saga]
2016/03/21(月) 21:31:47.17 ID:7Nf8irH00
八幡「そういや、印刷所はどうだ？」

沙希「正直、居心地はあんまり良くない。お金の心配もお陰様でないからそろそろ辞めようと思ってる」

八幡「まあ、それがいいな」

以下略

185:名無しNIPPER[saga]
2016/03/21(月) 21:43:16.35 ID:7Nf8irH00
俺の一言が火種を燃え上がらせ三竦みの状態の中、議論は再度白熱した。

最初は俺と川崎だけの派閥だったが、コーヒー・マッ缶連合の良さを熱く語った結果、半数近くを連合に寝返らせることに成功した。

それまでマッ缶の良さを布教することに必死になっていたが、ある程度達成したことで本来の業務を思い出し寒々とした気持ちになった。

以下略

186:名無しNIPPER[saga]
2016/03/21(月) 21:58:44.12 ID:7Nf8irH00
○

その後、偶々雪ノ下と遭遇し、一緒に師匠が指揮を執るオーケストラの演奏を聞き、文化祭も大詰めを迎えた頃だった。

実行委員の一人が雪ノ下に何かを話し、彼女が少し焦ったようにこちらを向く。

以下略

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