過去ログ - 提督「ようこそ、ないない駆逐隊!」
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31: ◆2VMIBbqgAw[saga]
2016/01/30(土) 01:27:51.88 ID:K25RJtsF0
  
  
 雪風「雪風、恨んでなんかいないです!」 
  
 時津風「そうそう。第一、別に時津風は、そうまでして早く帰りたいなんて思わないし」 
  
 電「どうしてなのです?」 
  
 時津風「だってここ居心地いいし、間宮さんのアイスあるし。それに、別に強くなりたいだなんて、思ってないし」 
  
 雷「強くなくてもいいって……何か別の目的でもあるの?」 
  
 時津風「ただこうやって、のんびりアイスが食べられる生活を続けられれば、時津風はそれでいいもん」 
  
 雷「えーっ! そんなんじゃダメよ! ブタになっちゃうわ!」 
  
 時津風「別にいいもんブタでも。ぶーぶー」 
  
 雪風「雪風、トンカツ大好きです」 
  
 時津風「食べられるのはちょっとなぁー」 
  
 電「でも……艦娘である限り、深海棲艦との戦闘はつきものなのです。 
  
   強くないと、仲間どころか自分の身すら守ることができないのです」 
  
 雷「そうよ。空っぽのまま深海棲艦と戦うのは危険だって、教えてもらったことがあるわ。 
  
   私たち駆逐艦の最大の武器は、立ち向かう勇気と強い心なんだから!」 
  
 時津風「別に……戦いたくて戦ってるわけじゃないのに……」 
  
 電「できれば戦いたくないのは、皆同じなのです」 
  
 雷「それでも深海棲艦はやって来るから私たちは戦う。司令官や仲間のことを守りたいから、強くなりたいと思うの。 
  
   あなたにだって、大切な人はいるでしょ?」 
  
 時津風「それは……そーだけど」 
  
 雷「だったら、強くなくてもいいなんて、言っちゃダメよ」 
  
 電「本当は戦いたくなくて、暗い雰囲気や真面目な話もイヤで、いつでも明るく冗談ばかり言い合うような日常……。 
  
   皆がそんな毎日を夢見ているのです。だからこそ、戦わなくてはいけなくて、暗い雰囲気や真面目な話にも、 
  
   本気で向き合わなくちゃいけないのです」 
  
 雪風「…………」 
  
 雷「どーお? 少しは勉強になったかしら?」 
  
 電「それを言ったらせっかくの先輩面が台無しなのです……」 
  
 時津風「……あーあぁー。世の中って、どうしてこうも面倒なことで溢れてるんだろう」 
  
 雷「少しくらい面倒な方が、幸せが増すからよ」 
  
 雪風「時には真面目に向き合うことも、大切なんですね」 
  
 電「本気になった分だけ、冗談を言い合えるひと時が楽しく感じるのです」 
  
 雷「あ、先に言っておくけど、お礼なんて要らないわよ。あなた達はただ、アイスのお代を払ってくれるだけでいいの」 
  
 時津風「えっ、奢らないけど」 
  
 雪風「奢りません」 
  
 雷「えっ」 
  
 電「いや、当然なのです」 
  
  
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