108:名無しNIPPER[sage saga]
2016/01/30(土) 02:04:29.85 ID:NYPOpsNEo
その時、私の胸にあの時と同じ気持ちがこみ上げて来た。
その気持ちの正体を知らなかったのは、今はもう昔のことだ。
強情で、一度こうと決めたら譲らない私は、きっとたくさんの美しいものを見逃してきたのだろう。
それでも彼女はそんな私に、とびきりの優しさで応えてくれるのだ。
彼女が隣にいれば、きっと私は私のままで、綺麗なものを捕まえていけるのだろう。
私は無言で起き上がる。
あかりちゃんは微笑みながら、散らばった花びらを拾いあげている。
ちなつ「はぁ……あかりちゃん、私ね」
あかり「うん」
ちなつ「あかりちゃんが大好きだよ」
だから、私は彼女に恋をしたのだ。
あかり「知ってる」
あかりちゃんはいつもの笑顔でそう答えた。
その笑顔に悲しみの色が翳っていたのも、今はもう昔のことだ。
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