15:名無しNIPPER[sage saga]
2016/01/30(土) 01:04:56.90 ID:NYPOpsNEo
「するとその時、シンデレラのもとに一人の魔法使いが現れました」
「魔法使いは、シンデレラが舞踏会に行きたがっていることを知ると、シンデレラにかぼちゃを一つ持ってくるように言いつけました」
「そうすれば、シンデレラを舞踏会に行かせてあげるというのです」
「シンデレラは疑問に思いながらも、畑から一番いいかぼちゃを取って魔法使いのもとへ戻りました。
魔法使いがそのかぼちゃを杖で何度か叩くと、かぼちゃは、みるみる内に金ぬりの、立派な馬車へと変わりました。
さらに魔法使いはとかげを御者に、シンデレラの着ていたボロ切れを華やかなドレスに変えて、
舞踏会に行くための準備をすっかり整えてしまったのです」
「シンデレラは大喜びで、魔法使いにお礼を言いました。
魔法使いはシンデレラに、夜なか十二時を過ぎると魔法は溶けてしまうからそれまでに帰ってくるように忠告すると、
最後に美しいガラスの靴を渡しました」
「シンデレラがお城につくと、王子様が彼女を出迎え、みんなのいる広間へ案内しました。
シンデレラはぼろの服を着ていてもその美しさがわかるほどの女の子でしたが、今はその上綺麗なドレスを
身にまとっていましたので、みんながシンデレラの姿に目を奪われ、広間の中はたちまち静まり返りました」
「王子様も、この珍しいお客様にたちまち夢中になり、そばによるとありったけのやさしい言葉をかけました。
シンデレラは時間を忘れて喜びにひたり、気がつくと、十二時の鐘がなっていました」
「シンデレラは魔法使いの忠告を思い出し、あわてて城の外へと駆け出しました。
王子様はあわてて追いかけましたが、とうとう追いつくことはできませんでした。
けれど、シンデレラもあわてたまぎれに、ガラスの靴を片方落としてしまっていました」
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