21:名無しNIPPER[sage saga]
2016/01/30(土) 01:08:04.36 ID:NYPOpsNEo
あかり「シンデレラがとっても可愛くて、優しくて、頑張り屋さんだったからだよ」
私があれこれ考えていると、あかりちゃんはいつもの笑顔で、呑気な台詞を口にした。
さっきも聞いたような台詞。
単純というか何というか、あかりちゃんらしいといえば、らしい答えだった。
ちなつ「ふーん、まぁそんなところなのかな」
実際のところ、夢見る女の子を助けてくれる存在に理由を求める方が野暮だし、さしたる答えはないのかもしれない。
それでも理由をつけたいなら、今あかりちゃんが口にしたような理由が、一番温かくて、一番私好みだった。
少なくとも、魔法使いがそういう理由でシンデレラを助けてくれるなら、私は嬉しい。
ちなつ「じゃあ、魔法使いはあかりちゃんね」
そう言って、私は魔法使いの横にあかりちゃんの名前を書く。
私をシンデレラみたいと言ってくれた少女。私の悩みを真剣に聞いてくれる少女。
いつでも私のために一生懸命になってくれる少女。
悩むまでもない。シンデレラが私なら、魔法使いはあかりちゃん以外には考えられなかった。
あかり「ええ!! いいのかなぁ」
私は当たり前のことを言ったつもりだったけれど、あかりちゃんは思った以上に驚いて、顔を真っ赤にしていた。
ちなつ「もう、あかりちゃん驚き過ぎ」
あかり「だ、だって、ちなつちゃんがそう言ってくれるなんて、あかりとっても嬉しいよぉ」
ちなつ「変なあかりちゃん」
よくわからなかったけど、そう言って笑うあかりちゃんがとっても嬉しそうだったので、私もつられて笑顔になった。
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