22:名無しNIPPER[sage saga]
2016/01/30(土) 01:08:30.72 ID:NYPOpsNEo
*
京子「へー、シンデレラかぁ〜」
結衣「うん、ちなつちゃんらしくて凄くいいと思うよ」
ちなつ「きゃー、本当ですか!? 結衣先輩!」
月曜日の放課後。私は部室の机にノートを広げて、あかりちゃんと二人で考えた案を説明した。
魔法使いを決めた後も他の登場人物や設定について二人で色々考えてみたけれど、結局残りは直接相談して
決めた方がいいという結論になったため、配役のところは空白になっている。
京子「いやー私が王子様なんて照れちゃうな〜。でも安心してね、ちなつちゃん。絶対に幸せにするから!」
ちなつ「話の何を聞いてたんですか。王子様は結衣先輩に決まってるじゃないですか」
京子「え〜、ちなつちゃんつれないー」
京子先輩が意味の分からないことを言っているのを軽く流し、ちらりと結衣先輩の方を見る。
結衣先輩が王子様というのは私の中では確定事項だったけど、本当は結衣先輩に断られるんじゃないか少しだけ不安だった。
私が台本を担当するのに賛成してくれたのも、単純に京子先輩以外の三人じゃ私が一番こういうのが好きそうだったって
だけかもしれないし……。
しかし、結衣先輩は私の視線に気付くと、少し口元を緩ませて、
結衣「うん。王子役なんてちょっと恥ずかしいけど、ちなつちゃんが一生懸命考えてくれたんだもんね。頑張るよ」
と言ってくれた。
その言葉で、私は一瞬昇天しそうになったけど、なんとか踏みとどまる。
代わりに、心の中で強くガッツポーズをした。
121Res/149.47 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。