30:名無しNIPPER[sage saga]
2016/01/30(土) 01:12:52.36 ID:NYPOpsNEo
池田「ごめんなぁー、みんな」
池田先輩が回復したところで、私たちは残りの配役の話を続ける。
綾乃「まったく千歳ったら……。あ、そうだ歳納京子。私がシンデレラのまま母で貴方がお姉さん役っていうのは分かったけど、
残りの一人はどうするの? 確かシンデレラのお姉さんは二人いたはずだけど、一人でやるのかしら?」
丁度私がしようとしていた話を、杉浦先輩が先に質問する。
京子先輩はふっふっふっと不敵に笑って立ち上がる。、
私は嫌な予感がして、体を震わせる。
というか、さっき聞いた話だし、京子先輩が何を言おうとしてるのかは既に知ってるから、予感ではなく確信なのだけど。
京子「ふっふっふ。それについては当然考えてあるよ!」
京子先輩はそう言うと腕を延ばして、指先を生徒会メンバーに走らせる。
生徒会の人たちは、その動作を見て、何かを察したような表情になる。役一名を除いて。
いいから。勿体ぶらなくていいから。とっとと言っちゃってください、先輩。
やがて、指先が、その子の前で止まった。
京子「シンデレラをいじめる姉役にして、私の従順な妹役を任せられる人材……それは君だ! さくっちゃん!」
櫻子「うおおおー! マジですか! 師匠!」
櫻子ちゃんが大声をあげながら立ち上がる。他の三人は想像通りといった表情でその様子を眺めている。
京子「ああ! 二人で精一杯ちなつちゃんをいじめ抜こう! 本当はそんなことしたくないけど、これも劇をリアルにするためだ!」
櫻子「マジっすか! 私、前からちなつちゃんの頭のもふもふをもぎ取って、お布団とかに置きたいなーって思ってたんですけど」
京子「うむ。許可する!」
二人のやり取りを見て、他の全員が呆れ顔を向ける。
この二人が姉役なら、台本にフォローとか、いらないんじゃないだろうか。
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