過去ログ - 【安価コンマ】理不尽難度のダンジョンアタック その7【オリジナル】
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977: ◆x8NsquFWLI[saga]
2016/02/03(水) 20:44:48.03 ID:9mCCbJ9Xo

【何もせず起きている】 か 【何もせず眠る】 かが不明のため、安価↓として扱います。
>>968採用となります。



眠気は確かに酷い。
酷いが、しかしだからと言って眠るという選択はありえない。

あなたは少年の必死の懇願を思い出す。
あの姿を見たというのに、信頼を裏切り、看病を投げ出すなど果たして出来るだろうか?


荷物から取り出したのは一つの丸薬。
肉体を活性化させる、熊の骨から作られた精力剤だ。
昨晩も利用したそれを、口に含む。
奥歯で軽く噛み砕けば、至極あっさりと溶けてあなたの中へと吸収された。

途端、あなたの体は熱を帯び始める。
巡る血液はまるで炎のようだ。
自然な眠気ごとき、抗いようもなく駆逐されるだろう。


更に念には念を入れ、あなたは全身に魔力を回す。
肉体の持つ耐久性を向上させたのだ。
明日の朝まで魔力が足りるよう最低限ではあるが、睡眠不足による疲労もこれで耐え抜くと、あなたは気合を入れた。


『……いや、その、気持ちは嬉しいんだけどさ。
 そこまで無理してくれなくても……』


少女は呆れと心配が入り混じった声を、あなたへと投げかけた。

友達なのだからこのくらい当たり前。
あなたがそう言えば、少女は耳を僅かに赤く染めて、小さな感謝を返してくれた。



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