過去ログ - 勇者「パーティーでのカーストが最下位でつらい」
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23: ◆WnJdwN8j0.[saga]
2016/01/31(日) 18:18:28.75 ID:M0sRaDE50
魔法使い「ちょ……」

魔法使いは信じられなかった。
あの足手まといの勇者が、こんな簡単に魔物達を蹴散らすなんて――

踊り子「勇者ちゃん…?」


勇者「……」ガタガタ

一方の勇者は血の気が引いていた。
自分の意思と反して、体は魔物達の間を駆け抜けた。その恐怖心、手に残る感触――どちらもトラウマになりそうで。


だけど――

勇者『なーんだ、この程度かー』

魔法使い「……え?」

勇者(えええぇぇ!?)

これまた自分の意思に反して、勝手に声が出てきた。
すぐさま訂正しようとしたが、自分の意思で声が出せない。

勇者『ちょっと腕試し程度に戦ってみたんですけどー…』

勇者『弱すぎてびっくりしちゃいましたー!! いや、皆さんが手こずっている相手だから強いのかなーって思ったんですけどぉー…』

勇者(し、神界の騎士さん…?)ブルブル

神界の騎士『事実だもんよ』

勇者(で、でも……)


魔法使い「……」ギロ

踊り子「……」ムスッ

勇者(ヒイイィィ、怒らせちゃいましたああぁぁ!!)

神界の騎士『お、やるか? やるならドサクサに紛れて乳もんだろ』ヒヒヒ

勇者(やめて下さい〜!!)


魔法使い「…行くわよ!」クルッ

勇者「……え?」

明らかに面白くなさそうだが、仲間たちはそれ以上何も言わずに先を行く。
その姿を追いかけながら、勇者は喧嘩にならなかったことを内心ホッとしていた。




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