22: ◆v.By3fESrTsY[saga]
2016/01/30(土) 23:27:07.10 ID:0hXokCkZ0
補遺2: 『輝きの向こう側へ』抜粋
彼の話を聞いた。いや、オブジェクトを「彼」と呼んでいる時点で私は狂っているのだろう。
だが、彼の言葉は魅力的だった。灰色の毎日、来る日も来る日も異常なオブジェクトと向き合い自らの矮小さを知る日々。
そんな世界に意味はあるのだろうか。輝きも、色も見えないこの世界に。
私は心を決めた。そうだ、私の設定は女子高生にしよう。
誰にも伝えていなかったが、かねてからの実験を通し彼に提出した書類がアイドルとしてのステータスになることは発見済みだ。
どうせなら今の私とは百八十度違った私になろう。私にとって夢中になれるものを求めよう。
さあ、新しい世界が私を待っている。新しい虹色の世界が、輝きの向こう側が。
その輝きが紛い物であるとは理解している。だから君達は。
そこで輝いていてくれ。
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