過去ログ - 【忍殺】マッポーの世をニンジャが走るpart.13【安価】 -SS速報VIP

過去ログ - 【忍殺】マッポーの世をニンジャが走るpart.13【安価】

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71:モーターGM ◆D8Rwi80caUI5[sage]
2016/02/01(月) 01:08:55.74 ID:3g8Oql7+o
　
トレンチコートを着てハンチング帽をかぶった男だ
がっしりとヨタモノの手を掴んで離さない

「よしなさい」

「ンダテメー！」

「ソマシャッテコラー！」

手を掴まれたヨタモノは振りほどこうともがき、もう一人のヨタモノはバタフライナイフを抜き男に切りかかった！

「アブナイ！」

リンドウはそう叫ぼうとしたが、その必要はなかった

「ムン！」

男はヨタモノの手を逆側に捻って体勢を崩し転がすと、迫るバタフライナイフを持つ手をがっしりと受け止めた

「イヤーッ！」

「グワーッ！」

同時に膝蹴りを叩き込み、ヨタモノは白目を剥き失神！
立ち上がったヨタモノに鋭い眼光で睨み付ける

「ス、スッゾ・・・！」

ヨタモノは気圧され男と失神したヨタモノとを交互に見やる

「失せろ」

「アッハイ」

ヨタモノは失神した仲間を置き去りにして逃げていった

「怪我は？」

「アッハイ・・・　ありません」

男の無駄のない動きと早業に呆然としていたリンドウは声を掛けられ我に返った

「・・・・・・」

「ドーモ、アリガトウゴザイマシタ」

男の鋭い眼光にリンドウは背筋に冷たいものを感じたが、何とかオジギをした

「あの、何かお礼を・・・」

「・・・いえ、お構いなく。急ぐのでこれで」

「あっ・・・」

踵を返す男にリンドウは咄嗟に声を掛ける

「あの、お名前は？　私はイノリ・リンドウです」

「イチロー・モリタ・・・」

「モリタ＝サン、アリガトウゴザイマシタ！」

去っていくモリタにリンドウはオジギで見送った

・

・

・

（（（何故見逃す？　あの小娘はセンリツ・ニンジャクランの弱体者・・・　よもや気づかなかったわけではあるまい？）））

（（（黙れナラク、貴様の指図は受けぬ）））

（（（グググ・・・　そのような甘さで誓いを遂げられるものか。ワシに任せておけばよいのだ）））

（（（黙れ・・・！　貴様に体は渡さぬ）））

「スゥーッ！　ハァーッ！　スゥーッ！　ハァーッ！」

イチロー・モリタ、即ちニンジャスレイヤーは独特の呼吸を繰り返しナラクをニューロンの片隅に追いやった

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