過去ログ - 異世界に行くとモテモテになる風潮
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152:ぐりこーげん[saga]
2016/02/11(木) 14:31:59.18 ID:s6GxWFFpo
 女「たかしが私を守るようになったのは、テレビで騎士が姫を守るのに影響されて何だよね。可愛いでしょ?」 
  
 たかし「そ、そうだね」 
  
 女「でも、たかしってば全然助けになれてないの。それに危なっかしくて目が離せなくって、それで」 
153:ぐりこーげん[saga]
2016/02/11(木) 14:32:25.36 ID:s6GxWFFpo
 たかし「それともう一つ。たかしに謝らないといけないことがある」 
  
 女「何?」 
  
 たかし「エロいもの全部処分しちゃってごめんって言っといてくれ」 
154:ぐりこーげん[saga]
2016/02/11(木) 14:32:53.65 ID:s6GxWFFpo
 女「きゃあつ!!」 
  
 地震だ。それも結構大きい。俺は倒れそうになる女を支えて、万が一瓦礫が落ちてきても大丈夫なように楯になった。 
  
 たかし「おさまったみたいだね」 
155:ぐりこーげん[saga]
2016/02/11(木) 14:33:27.06 ID:s6GxWFFpo
  
 たかし「今のって震度どれくらいなんだ?」 
  
 女「うーん。大体震度4くらいかな」 
  
156:ぐりこーげん[saga]
2016/02/11(木) 14:33:54.50 ID:s6GxWFFpo
 たかし「前に地震があったのっていつ?」 
  
 女「●月●日だよ」 
  
 たかし「やっぱりか……」 
157:ぐりこーげん[saga]
2016/02/11(木) 14:34:22.65 ID:s6GxWFFpo
 たかし「よし、行こう」 
  
 放課後になると同時に、俺は昨日の現象の原因となる存在を捜索することにした。まずは屋上に行って、魔力を感じないかやってみることにしよう。 
  
 たかし「っ……!」 
158:ぐりこーげん[saga]
2016/02/11(木) 14:34:52.17 ID:s6GxWFFpo
 魔王「よく来たな。勇者よ。今はたかしと呼んだ方がいいのかな?」 
  
 魔王は倒壊した柱に座って、俺の方を見た。対峙しただけで分かった。今まで、勝てないかもしれないと思う敵は、何人もいた。でも、魔王は別格だった。絶対に勝てない。そう感じた。それほどに、魔王の魔力は絶対的だった。多分、元の世界の自分でも勝てないだろう。 
  
 たかし「お前の目的は何だ?」 
159:ぐりこーげん[saga]
2016/02/11(木) 14:35:18.42 ID:s6GxWFFpo
 たかし「だから、何だ! 不可能を可能にするのが勇者ってやつだろうが!」 
  
 魔王「妄言だな。今のお前はただの人間だ」 
  
 たかし「それでもやってやる」 
160:ぐりこーげん[saga]
2016/02/11(木) 14:36:02.28 ID:s6GxWFFpo
 魔王「逃げるつもりか?」 
  
 たかし「違う! 一時退散するだけだ」 
  
 魔王「そんなことはさせるとでも?」 
161:ぐりこーげん[saga]
2016/02/11(木) 14:36:34.30 ID:s6GxWFFpo
 たかし「――っ」 
  
 アルコールと薬品の匂いが辺りに漂っている場所で俺の意識はぼんやりと目を覚ます。ここはどこだ? 
  
 看護婦「医師! 1124が目を覚ましました!」 
162:ぐりこーげん[saga]
2016/02/11(木) 14:37:02.91 ID:s6GxWFFpo
 俺は立ち上がる。皆の事が心配だ。行かなくちゃ。 
  
 医師「まだ、貴方は動ける状態じゃ……」 
  
 たかし「それでも行かないといけないんです」 
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