過去ログ - 異世界に行くとモテモテになる風潮
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176:ぐりこーげん[saga]
2016/02/11(木) 14:46:11.15 ID:s6GxWFFpo
たかし「はぁ……。はぁ……」
倒しただろうか? 確かめようと近づくと、魔王は急に立ち上がって女を捕まえた。
たかし「なっ……!」
177:ぐりこーげん[saga]
2016/02/11(木) 14:46:41.27 ID:s6GxWFFpo
魔王「馬鹿な人質事斬りやがっただと……」
たかし「最初に言っただろう。この剣は俺の心の弱さだって。だからこの剣は俺の斬りたいものしか斬れない」
魔王「そんな馬鹿な……」
178:ぐりこーげん[saga]
2016/02/11(木) 14:47:48.97 ID:s6GxWFFpo
魔王「勘違いするな。元々、お前がこっちにいること自体、偶然だったんだからな」
たかし「どういうことだ? 俺を追ってこっちに来たんじゃないのか?」
魔王「そんなわけないだろう。お前がこっちに来る前に目撃したものがあったはずだ」
179:ぐりこーげん[saga]
2016/02/11(木) 14:48:44.62 ID:s6GxWFFpo
魔王「次はあっちで戦おうぜ」
たかし「何!?」
180:ぐりこーげん[saga]
2016/02/11(木) 14:49:10.89 ID:s6GxWFFpo
たかし「皆、たかしのことよろしく頼んだぜ!」
クラスメイト1「戻ったらまた、引きこもりニートのたかしかー」
クラスメイト2「まあ、そうなったら部屋から引きずりだしてやるけどな!」
181:ぐりこーげん[saga]
2016/02/11(木) 14:49:45.44 ID:s6GxWFFpo
そこは、全て光に包まれた世界だった。そこには俺ともう一人。ゴブリン……、たかしがいた。
勇者「よう!」
たかし「うわっ! びっくりした」
182:ぐりこーげん[saga]
2016/02/11(木) 14:50:21.50 ID:s6GxWFFpo
たかし「俺は恵まれてたんだな」
勇者「そうだな。それなのにお前は世界を拒絶したんだからな」
たかし「でも、おかげで分かったんだ。俺が本当に欲しかったものが」
183:ぐりこーげん[saga]
2016/02/11(木) 14:51:12.26 ID:s6GxWFFpo
たかし「それじゃ、そろそろ帰ります。待っている人がいるので」
勇者「あ〜あ、帰りたくねー。けど、帰らなきゃな。俺にはやり残したことがあるからさ」
俺達の前に扉が現れる。きっと元の世界に戻るための扉なんだろう。
184:ぐりこーげん[saga]
2016/02/11(木) 14:51:38.59 ID:s6GxWFFpo
看護師「医師! たかしくんが目を覚ましました」
医師「おはよう、たかし君」
たかし「おはようございます」
185:ぐりこーげん[saga]
2016/02/11(木) 14:52:04.81 ID:s6GxWFFpo
医師「申し訳ないんだけど、他の患者のためにベッドを使ってもいいかな?」
たかし「構いませんよ」
病院には、ベッドに入りきらないほどの怪我人がいるのだ。全くの健常体である俺が、いていいわけもない。俺は、もう大丈夫だからと医師に告げ病院から外に出た。
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