過去ログ - あぎり「やすなさんの異常な愛情」
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24:74TK ◆7Yh0Xuci4Y[saga]
2016/01/31(日) 22:50:05.20 ID:p/HPNgSQ0
それを裏付けるように、一佐が机に息を吹きかけると埃が舞い上がった
「うわ、埃もすごい。まずは掃除からか……」
「掃除道具は……」
25:74TK ◆7Yh0Xuci4Y[saga]
2016/01/31(日) 22:50:38.01 ID:p/HPNgSQ0
夜。
私は一旦、自分の住まいへと戻ってきていた。
26:74TK ◆7Yh0Xuci4Y[saga]
2016/01/31(日) 22:52:21.01 ID:p/HPNgSQ0
この部屋をしばらく離れる事になるので、入念に掃除もした。
あまり掃除が得意な方ではないが、とにかく出来る限り細かいところまで気を配ったつもりだ。
なんだか今日は掃除ばかりしている。
だが、あの地下室みたいに埃まみれになるのを回避できるのを考えればこれくらいの労はなんてことはない。
27:74TK ◆7Yh0Xuci4Y[saga]
2016/01/31(日) 22:52:56.15 ID:p/HPNgSQ0
綺麗になった部屋でぼんやりしていると、ふと昼間にもらった封筒が目に入った。
そう言えば、本部に着いてからずっと掃除をしていてその存在を忘れていた。
多分、一佐も忘れていたんだろう。
一応中身に目を通しておきたいが……。
28:74TK ◆7Yh0Xuci4Y[saga]
2016/01/31(日) 22:55:36.10 ID:p/HPNgSQ0
「はい、もしもし」
数回呼び出し音がなった後、一佐が電話に出た。
「夜遅くにすみません、呉織です〜」
29:74TK ◆7Yh0Xuci4Y[saga]
2016/01/31(日) 22:57:14.29 ID:p/HPNgSQ0
「中身を確認したいのですが……開封しても?」
「うむ、開封しても大丈夫だ。一応周りを確認して、なにも怪しい様子がなければ開けてくれ」
「わかりました〜」
30:74TK ◆7Yh0Xuci4Y[saga]
2016/01/31(日) 22:57:44.33 ID:p/HPNgSQ0
電話を切って、私は封筒を開ける用意をする。
カーテンを閉めて盗聴器、隠しカメラが仕掛けられていないか部屋中をチェックする。
少し神経質かも知れないが、確認を怠って情報が漏れるよりはよっぽど良い。
「……何も無し、と」
31:74TK ◆7Yh0Xuci4Y[saga]
2016/01/31(日) 22:59:09.64 ID:p/HPNgSQ0
私は少しだけ緊張しながら、封筒を開けた。
中からはバラバラと、数枚の紙。
「事件の規模の割には、ちょっと少ないような……」
32:74TK ◆7Yh0Xuci4Y[saga]
2016/01/31(日) 23:01:49.30 ID:p/HPNgSQ0
資料には、どの施設がどのレベルの情報までアクセスされたのかが事細かに記されていた。
「これは……」
なんということだ。アメリカを除いて、ほぼすべての施設が最高レベルのセキュリティを破られている。
33:74TK ◆7Yh0Xuci4Y[saga]
2016/01/31(日) 23:02:47.21 ID:p/HPNgSQ0
はぁ、と一人溜息をつく。
今回の事件、一筋縄じゃ到底解決できそうにない。
恐らくどこかの政府機関……もしかしたら国家そのものが黒幕の可能性がある。
そうなると、事態は更に複雑な方向へ……。
もはや私なんかにはどうにも出来ない政治的判断やら取引も行われるだろう。
34:74TK ◆7Yh0Xuci4Y[saga]
2016/01/31(日) 23:03:40.43 ID:p/HPNgSQ0
とりあえず、今日はここまでです。
また明日辺りに来れたらいいなと。
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