874: ◆00ZRE1DaEk[saga]
2016/03/25(金) 22:06:23.78 ID:t4nYBztk0
『……あの』
『どうした?』
『北上さんと会わせてくれるという話なんですけど……それは提督の付き添いでですか?』
『いや、俺のお使いだ。一泊して良いから、羊羹買いに行ってきてくれ』
『………………それは姉さんに任せるべきかと』
『え?北上さんと会いたくないの?』
『えっと……えぇ。本当は会いたいんですよ?当然ながら。ですが、パシりという事実が私は気に入らなかったんです』
『えぇ……』
『…それに、姉さんも北上さんの顔をみたいを思ってるみたいなはずです』
『……確かに』
『ですから、私は渋々ながら、提督の隣で執務に没頭します』
『…………嫌々なら、秘書艦辞める?』
『えっ!?』
『そうだな。よく考えてみれば、有能とはいえ一人に任せっきりなのも問題が――』
『無いです』
『……え?ない?』
『むしろ普通ですよ。各々の長所を活かせるように連携をとる。これは軍の基本です』
『でも、大井が嫌がるなら』
『嫌々なんて言ってませんよ?』
『え?でもさっき――』
『先程のは渋々。嫌々とは違います』
『意味的には一緒じゃ……』
『そ、そんなこともわからないんですか?』
『……わからんな』
『とにかく、嫌々ではないんです』
『……?そうか』
『とにかく、そのパシ……お使いは姉さんに任せておきましょう』
『……今さらだけど、お前って姉を顎で使うよな』
『……そこまで傲慢な態度はとってないかと』
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