過去ログ - 【がっこうぐらし!】慈「めぐねえハーレム?」【安価】 その3
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◆vcwOztGGw2
[saga]
2016/06/05(日) 13:56:03.88 ID:ALrnoLwz0
【視点:藤田綾華】
リーダー「よし、いいぞ」
一同『……』コクリ
暗い店内を、こそこそと潜んで進んでいく。
それなりに連携のとれた動きで移動する男性達。そのちょうど中心辺りに私はいた。
綾華「ふぅ……っ」
手には包丁。ピカピカに磨いたそれをしっかり握りしめ、私は周囲に気を配る。
綾華(止まらないように。音は立てないように……)
街でも一番の大きいショッピングモール。その二階。ちらほらと奴らの姿は見えるけれど、こちらに気づいている様子はない。
問題なく目的地に到着。ちょうど膝くらいの高さまで開いているシャッターをくぐり、中に。
どうやらそこは、家具を置いてあるお店らしい。
リーダー「大丈夫か?」スッ
綾華「うん、これくらいは」
差し出された手を握り、立ち上がる。
体力だけは自信がある。拠点からここまでの移動でそれほど疲労はない。緊張した状態だからあんまり無理はできないけど。
綾華「でも本当にいるんだね。当たり前だけど、久しぶりに見たからなんか不思議」
綾華「――男の子にすごく苦労かけちゃってるよね」
リーダー「気にするな。今回だって本当はみんな綾華を連れて行くつもりなんてなかったんだ」
周りに立っている男性達が頷く。
ゾンビ――奴らを見て現実味を感じないほど平和ボケしているというのに、優しい人達だ。
リーダー「さて……行くか。綾華、サポート頼んだ」
綾華「ん。私にできることなら」
――さて。今回私が男性達に同行したのは、彼らのサポートが理由だ。
医療に詳しい私が同行し、万一のための道具、もしくはその代用品を手に入れる。
そのために無理を言って私を連れて行くように説得した。
守られて、ただじっとしているのは性に合わない。それはもうとっくの前に分かっているから。
綾華(頑張ろう。うん!)
だから、戦うのだ。
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