過去ログ - 【がっこうぐらし!】慈「めぐねえハーレム?」【安価】 その3
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53: ◆vcwOztGGw2[saga]
2016/03/28(月) 00:42:01.82 ID:kgO7RQ150

 で、食事を終えて。

智夏「約束覚えてくれてたんだね、めぐねえ」

慈「まぁ、こんな状況だから。よっぽど大切なことなんだと思って」

 私と智夏ちゃんは空き教室の中にいた。
 智夏ちゃんの頼み事。それが果たして何なのかは分からないけれど、今この危機的な状況で依頼してきたのだ。
 よほど重要なことなのだろう。

慈「それで――頼みごとって何?」

智夏「実は、薬を手に入れたいんだよね」

慈「薬? それって、何の?」

智夏「風邪薬かな。総合的なものなら、それがいいんだけど」

 ……よかった。そんな子じゃないと分かっているけど、ひとまず安心。

慈「でも、風邪薬? それなら栗宮先生が持ってなかったかしら」

智夏「あー、うん。持ってたけど、全然足りないし」

慈「そんなに使うの?」

智夏「ん。うちってすぐ病気なるし、身体弱いから」

慈「……」

 言って、にっこりと笑う智夏ちゃん。
 すぐ病気に……? 身体弱い……?

智夏「あ、信じてない? すぐ体調崩す繊細な女の子なんだよ?」

慈「そ、そうなの。ごめんなさい。でもそんなところ見たことなかったから」

智夏「言われてみればそっか。イリスとかみんなに会ってからは一回もなかったかな」

智夏「でも今はちょっと危ないって自分で思うよ」

慈「……分かったわ。それで、もしものために薬が欲しいってことね」

智夏「うん。みんなにできるだけ迷惑はかけたくないから」

 にっこりと笑い、頷く。
 なんとなく違和感を覚えた私だけれど、彼女の気持ちは分かる。
 だから、できるだけ力になるつもり――

智夏「だから、街に薬を取りに行こう!」

 ――つもり……になるのは、早すぎたかもしれない。


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