1: ◆Ava4NvYPnY[saga]
2016/02/01(月) 15:38:01.67 ID:bWmXTMuZ0
微シリアス?
キャラ崩壊注意
仮想世界でアイドルが死んだりするので、苦手な方はバックお願いします
短めの予定です
SSWiki : ss.vip2ch.com
2: ◆Ava4NvYPnY[saga]
2016/02/01(月) 15:40:54.18 ID:bWmXTMuZ0
モバP(以下P)「仕事終わったぁ……」
P「もう朝の四時かぁ」
P「今日一日大丈夫かね、これ」
3: ◆Ava4NvYPnY[saga]
2016/02/01(月) 15:41:44.70 ID:bWmXTMuZ0
P(うーむ、仮眠室に向かう予定だったが)
P(見せたくて仕方なさそうな晶葉の顔を見るとなぁ)
P「おう、いいぞ」
4: ◆Ava4NvYPnY[saga]
2016/02/01(月) 15:45:19.12 ID:bWmXTMuZ0
P(晶葉の発明部屋に来た)
P(てか事務所内だよなここ……)フワァ
P「ん、これか? このヘルメットみたいなやつ」ボー
5: ◆Ava4NvYPnY[saga]
2016/02/01(月) 15:47:08.07 ID:bWmXTMuZ0
P「……」
P「どこだ、ここ……」
P「ああ、プロダクションの前か。周り全然人いないけど」
6: ◆Ava4NvYPnY[saga]
2016/02/01(月) 15:48:04.07 ID:bWmXTMuZ0
シーン
P「なんも起きねえ」
P「空も飛べないし」ピョン
7: ◆Ava4NvYPnY[saga]
2016/02/01(月) 15:49:18.21 ID:bWmXTMuZ0
シーン
P「やっぱり何も起きねえ」
P「いや実はスーツが上等なものに変わってたり」バッ
8: ◆Ava4NvYPnY[saga]
2016/02/01(月) 15:50:51.45 ID:bWmXTMuZ0
P(ずっと外にいるのも寂しいし、事務所に入ったら誰かに会うかな)テクテク
P「おはよーっす」ガチャ
凛「それでさ、その反応がすっごく面白くって……あ、おはよう、P」
9: ◆Ava4NvYPnY[saga]
2016/02/01(月) 15:52:02.15 ID:bWmXTMuZ0
P「ん、なんだ? 凛が取り乱すなんて珍しいな。どんな話だ?」
凛「な、何でもないから! ほら、仕事あるんでしょ、頑張ってよね!」
P「凛はケチだなぁ」トボトボ
10: ◆Ava4NvYPnY[saga]
2016/02/01(月) 15:53:37.52 ID:bWmXTMuZ0
P「……」
P(ここは……事務所の中?)
凛「ねえ、Pもそう思うよね?」
11: ◆Ava4NvYPnY[saga]
2016/02/01(月) 15:54:48.67 ID:bWmXTMuZ0
P「え、あ、ああ……まあ、良いんじゃないかな」
凛「ほら、Pまで良いって言ってるんだよ? じゃあもういいじゃん」
卯月「そんな、Pさんまで……?」
12: ◆Ava4NvYPnY[saga]
2016/02/01(月) 15:55:45.05 ID:bWmXTMuZ0
P「二人とも、とりあえず落ち着けよ」
卯月「Pさんが言ったんじゃないですかぁ!」ポロポロ
P(な、泣いちゃったよ……)
13: ◆Ava4NvYPnY[saga]
2016/02/01(月) 15:56:36.38 ID:bWmXTMuZ0
P「……」
P「これで……」
卯月「ダメです、そんなの! 凛ちゃんにはアイドルとしての自覚が足りないんです!」
14: ◆Ava4NvYPnY[saga]
2016/02/01(月) 15:58:11.83 ID:bWmXTMuZ0
P(どういうことだ……?)
P(戻ったはずなのに、二人の関係が変わってない……)
P(マイクの数字は41……俺が聞いていなかったって事実は確かにあるはずなのに)
15: ◆Ava4NvYPnY[saga]
2016/02/01(月) 15:59:19.11 ID:bWmXTMuZ0
P「!」
P「晶葉!……晶葉?」
P(様子が変だ。焦点も定まってない)
16: ◆Ava4NvYPnY[saga]
2016/02/01(月) 16:00:43.69 ID:bWmXTMuZ0
晶葉「そうか……では、その世界に移行してから今何分経った?」
P「時計は動いてるんだよな、七分だ」
晶葉「わかった。これは注意点の一つだ。パラレルワールドには、30分以上いてはならない。30分経つ前に、何かを願うんだ。そして、もう一つ……」
17: ◆Ava4NvYPnY[saga]
2016/02/01(月) 16:02:43.88 ID:bWmXTMuZ0
晶葉「今から、この装置の理論を説明する」
晶葉「この装置は、人間の脳の中にある記憶をコントロールすることでパラレルワールド――ifの世界を実現している。Pが持っているマイクに、緑のボタンを押しながら希望の選択を吹き込むと、Pの今まで培ってきた記憶をもとに、論理的に起こりうる世界が構成される」
晶葉「そして、Pの中にある、最も長期的に残っている記憶の瞬間をベースとして、そこから選択肢を選び直すことで、平行な世界を体感できるということだ」
18: ◆Ava4NvYPnY[saga]
2016/02/01(月) 16:05:01.55 ID:bWmXTMuZ0
晶葉「……そうだな、パソコンのフォルダをイメージしてくれ」
晶葉「現実世界のPは、フォルダAという記憶のデータベースを参照しながら生きているとする」
晶葉「この装置は、Pの脳の中で、疑似的にフォルダAをコピーしたフォルダBを構築し、そのフォルダBの中で色々な行動を起こすことができるんだ。その行動の末得られる結果を、ファイルだと思ってくれていい」
19: ◆Ava4NvYPnY[saga]
2016/02/01(月) 16:06:02.98 ID:bWmXTMuZ0
P「それで、注意点ってのは?」
晶葉「赤いボタンがあるだろう。それは、ファイルの入っているフォルダそのものに移動してから電源を切るための脱出装置だ」
晶葉「そして現実世界に戻ってくるとき、P、君はファイルの状態をα状態に戻さなければならない」
20: ◆Ava4NvYPnY[saga]
2016/02/01(月) 16:08:03.05 ID:bWmXTMuZ0
晶葉「少し難しくなるが、フォルダとは、脳に定着している長期記憶のこと、ファイルとは定着しにくい短期記憶のことなんだ」
晶葉「だから、記憶が定着する前に、ファイルを書き換えないといけない。そのリミットが30分」
晶葉「もしも現実世界に戻ってくるとき、あるべき記憶ではなく、改変された短期記憶の中にいた場合、脳が錯覚を起こし、金輪際長期記憶にアクセスできなくなる。恒常的なブレインロック現象に陥るんだ」
21: ◆Ava4NvYPnY[saga]
2016/02/01(月) 16:10:03.22 ID:bWmXTMuZ0
P「……α状態に戻ろうとする場合は、どうすれば?」
晶葉「打ち消す願望を言えばいい」
P「……やばい。戻れてない」
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