過去ログ - シェアハウス (オリジナル百合)
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14: ◆/BueNLs5lw[saga]
2016/02/05(金) 11:12:32.89 ID:CnMOex1r0
朝はパン食。
昼は社員食堂。
夜は和食。

という食のリズムが整い始めた頃、ふいに台所に立っている時にそれはやってきた。
部屋の中には自分一人しかいない。
家族は離れた所にいる。
隣にいるのは、名前も知らないおじさん。
仕事もそこそこ慣れてきて、家事との両立もできるようになって。
なんでこんなに頑張っているのか。
そんな疑問。
楽しい人生を送るため。
こんなこと考えだしだら、なんでご飯食べるのかってことまで考えないといけない。
詰まる所、5月病なんて言われるものだった。
寂しい症候群。
緊張の糸が、ふっと切れた。

胸のあたりがそわそわしてきた。
友達の笑った顔が思い浮かんで、携帯ですぐに電話をかけた。

「……なんで、出てくれないの」

目元を抑える。
一人暮らしは楽しいけど、何でも自由にできるけど、
頑張る自分を上手く保てない。
こんな時に、励まして欲しい。
我がままなのは分かってる。

「祭ちゃん……寂しいよ」

膝に顔を埋める。
一人で泣いても虚しいから。
泣くのは祭ちゃんの胸の中だけって決めてたのに。
こっちに引っ越して、彼女の声すら聞けてない。
おかしい。
むしろ、彼女に何かあったんじゃないかと思う方が自然だ。
自分のことばかり考えていたけど、祭ちゃんは元気にしてるのだろうか。


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