過去ログ - シェアハウス (オリジナル百合)
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26: ◆/BueNLs5lw[saga]
2016/02/05(金) 19:18:28.74 ID:CnMOex1r0
ばきり、と子気味良い音が上の方で聞こえた。
やってしまったかな。
私はここぞとばかりに下に引っ張った。
瞬間、鉄板が目の前を落下して、脚立に当たって、盛大な音と共にカーペットで跳ね上がった。
耳の中に響くような金属の音。

「はあッ……」

やばい。
本当に、壊してしまった。
視線を上に転じた。
恐る恐る覗き込む。
真っ暗な部屋があった。
懐中電灯を取りに、玄関へ向かう。
下に落ちた鉄板もとりあえず玄関に放置。
ぞうきんも何枚か持ってくる。
明日仕事なのになにやってるんだろう私。

「っしょ」

もう一度脚立に上って、懐中電灯で物置を照らす。
あまり埃っぽくないのは、前までは使用できていたからかな。
雨漏りはどうやら、さらに上の方からだった。
これは自分にはどうしようもない。
身体ごと入って確かめるのもなんだか不気味だった。
私が脚立を降りようとした時だった。

何かに手を掴まれた。

「きゃあ?!」

何が起きたのか分からず、パニックになって手を振りほどいた。
脚立からバランスを崩して、足を踏み外してお尻から床に落ちた。
痛みで暫く蹲って悶えた。
天井を見上げる。
何もいない。


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