過去ログ - 京太郎「男子が混ざったっていいじゃないか」県内編
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105: ◆2nrFb/cgFg[saga]
2016/02/02(火) 02:11:41.00 ID:SPAOH17vo
 濡れて迷子の子供のような瞳をしている和の間近で覗き込むようにしながら、俺は心の底から声を打った。


「和のお父さんだって、本当に嫌ならそう言ったはずだ。

 教えてもらってるとき、ずっと嫌そうにしてたのか?

 和のことが大事なら大事なほど、頼られて嬉しかっただろうさ。

 だから、和は麻雀を好きでいていいんだ!」


 和は家族も麻雀も、どっちも好きなんだろう。

 でも麻雀は真摯な出逢いでなく、家族は蔑ろにしたと思い込んでいるだけだ。

 真実は違うかもしれない。だが、俺はそうだと思いこんだ。

 原村和は望んだ全てを手に入れていると。


「そう……なんでしょうか……? わたし、ほんとに……」


 自分で信じられないなら、背を押してやろう。

 たかが1ヶ月程度の付き合いで何が分かると言われれば否定できない。

 分かるはずがないのだ、人の心なんて。

 だからこそ手を伸ばす。だからこそ、想い合う。

「当たり前だ。俺が保証する」

 このとき初めて、俺は和の本当の笑顔を見た気がした。


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