過去ログ - 京太郎「男子が混ざったっていいじゃないか」県内編
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126:せっかくなのでちょろっと透華ー ◆2nrFb/cgFg[saga]
2016/02/02(火) 12:40:52.86 ID:SPAOH17vo
5月3週

「京ちゃん、私は今日用事があって部活出れないっすけど、ちゃんとするっすよ?」

「母親か! まったく、咲じゃあるまいしそんなヘマしないって」


 放課後、そう言って桃子は先に帰って行った。

 今日は先輩たちも用事があって少し遅れるらしく、桃子がいないことで3人になってしまった。

 2人だったらいっそ諦めてネトマや牌譜読みをしようと思えるのだが、

 3人となると別だ。あと1人で面子が揃うわけで、せっかくならちゃんと4人で対局したい。

 ということで、俺は絶賛ぼっちロード邁進中の宮永咲を連れて行くことにする。

 前々から部活の話をしていたし、最近では向こうからそれとなく訊いてくるのだ。

 咲の中で麻雀部への興味がかなり高まっているはず。

 誘えば嫌がるフリをしながらもついてくることだろう。

 体格差もあるのだから、いっそお姫様抱っこで連行してもいいのだし。


「ってことでカモ連れてきたぞー!」

「京ちゃん! 降ろして! さすがにこれは恥ずかしいよぅ!」


 部室まできたのだし、今更逃げ出すことはないだろうからその言葉に従う。

 肩に担いでいた咲を慎重に降ろし、部室にいた二人に顔を向ける。


「おー? この娘が京太郎の言ってた咲ちゃんか! 歓迎するじょ、盛大にな!」

「ゆーき……まずは自己紹介でしょうに。

 すみません宮永さん。私は原村和。こちらが片岡優希。同じ1年です」

「はわっ、み、宮永咲ですっ。経験人数は5に」バシッ


「言い方が卑猥だっつの。こいつ麻雀打てるは打てるんだけど、

 家族3人と俺とモモ以外とは打ったことなくてな」


 咲がテンパってどこぞのAVインタビューみたいなことを言い出したので

 すかさずツッコミをいれて止める。さすがに乙女に言わせるのは可哀想だ。

 和は若干頬を赤らめ、そうですか、と曖昧に笑っている。

 あれか、和も意外とむっつりスケベというやつなのかもしれない。

 優希は何がおかしかったのか分からなかったようで、首をかしげている。


「ま、とりあえず打とうぜ」


 そうして俺は対局を提案した。それが終わりの始まりだと気付かずに。



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