過去ログ - 京太郎「男子が混ざったっていいじゃないか」県内編
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186: ◆2nrFb/cgFg[saga]
2016/02/02(火) 19:05:17.43 ID:SPAOH17vo
「そうか。目を逸らしてたけど、そうなんじゃないかって気付いてた、たぶん」


 きっと最初からそうだったんだ。桃子が友達と言ってくれたから、それに乗って逃げていた。

 一目惚れだったのかもしれない。儚くて触れたら消えてしまいそうで。

 だからこそ綺麗だと思ったんだ。俺だけのものにしたいと。


「俺も――」


 答えようとした刹那、桃子が俺に体重をかけてベッドに押し倒してきた。

 思わず息が詰まってセリフが止まる。それでもすぐに口を開こうとしたところに、

 追い打ちのようにキスで塞がれる。


「――ぷはっ。モモ、いきなり何をんんっ!?」


 唇に吸い付くようなキスの後は貪るように舐るキス。

 面食らって力が抜けたところに桃子の舌が差し込まれた。

 ぴちゃりじゅるりと水音が立ち、桃子の滑らかな両手が俺の顔を首を頭を愛おしげに撫でまわす。


「はぁっ、答えはまだいらないっす。

 知ってるっすよ? 綺麗な女の子にばっかり声をかけてること」


 それは誤解だ。あくまで麻雀の大会に出るためのものだ。

 だが、そんな言い訳も次の言葉には霧散する。


「原村さんとも、すごく仲がいいっすよね。彼女の目は完全に恋する乙女の目っす」


 脳裏に過ぎる和とのキスシーン。いくら引退して日が経つとはいえ運動部でならしたのだ。

 運動不足気味の少女の動きくらい、不意を衝かれても最低限の対処くらいはできる。

 だが俺は避けようとも抑えようともしなかった。それはつまり――



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